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 いまだ日本の卓球市場には十分に供給されないプラスチックボール。1月の全日本選手権を控え、地方のチームではプラボールを確保し、練習するのも一苦労となっている。

 また、指導者や選手を悩ませているのは、ボールの質と値段のようだ。プラボールは現時点では割れやすい。まだまだ製造が安定せず、改良を加えている段階なので、耐久性が十分ではないし、質のばらつきが目立つというのは各チーム、選手の感想だ。しかし、今後、耐久性の面は改良されていくと思われる。
 先の上海での世界ジュニア選手権では1試合に2個、3個割れるというシーンが見られたが、世界選手権日本代表選考会では、同じメーカーのボールだがあまり割れていなかった。 

 それに伴い、質のばらつきが多いと言われているし、メーカーによって、打球感、バウンド、飛びに相当に差があるため、複数のメーカーのボールを混ぜて練習するのは困難と言われている。つまり知らないで練習した場合、あまりに打球感に差異があるため、ミスが多発するのだ。
 1月の全日本選手権では公認球が使用されるがニッタク、バタフライ、TSP、許紹発(シュシャオファ)、ヤサカ、アンドロ、ヨーラのボールが用意され、選手はジャンケンでボールを選ぶ。セルロイド球の時よりもメーカーによる打球感、飛び、バウンドが違うために選手は自分の好きなボールを選びたいはずだ。
 重ねがえすも日本卓球協会の使用ボールの決定が、選手にとっては恨めしい。大会のための準備も大変だし、大会期間中も対応するのに苦労するからだ。

 国内最高峰の大会を、打球感の違う複数のボールで行うのは日本くらいのものだ。「公認球を公平に置く」という決定は先行き不透明な9月の時点では致し方なかった面はあるが、来年度以降はぜひ1メーカーのボールにするべきで、協会はメーカーへの公平性よりも、選手のパフォーマンスを考えるのが優先事項だろう。