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 4月26日〜5月3日、中国・蘇州で行われる『Qoros 2015世界卓球選手権個人戦』の男子ダブルスに、馬龍とティモ・ボルという国際ペアがエントリーされたことが明らかになった。
 2013年の中国オープンでもペアを組み、男子ダブルスで優勝した中国とドイツのエースダブルス。本大会では大きな声援を集めそうだ。ボルはETTU(ヨーロッパ卓球連合)のホームページ上で、「ぼくの友人である馬龍と、蘇州大会でペアを組むことを熱望していた。五輪を翌年に控えた中国での世界選手権で、彼とペアを組めるのはとても名誉なことだよ」とコメントしている。中国は女子ダブルスや混合ダブルスでも、若手選手と外国選手の国際ペアをエントリーする予定だ。

 異なる協会に所属する選手同士のいわゆる「国際ペア」は、かつての世界選手権では決して珍しくなく、日本も1973年サラエボ大会で浜田美穂/アレキサンドル(ルーマニア)、75年カルカッタ大会で高橋省子/アレキサンドル(ルーマニア)がタイトルを獲得。また、99年の世界選手権アイントホーヘン大会では、プリモラッツ/サムソノフ(クロアチア/ベラルーシ)が3位に入っている。この翌年からITTF(国際卓球連盟)が世界選手権への国際ペアの出場を禁止したことで、長く同一協会ペアのみの戦いが続いていたが、今回の蘇州大会で16年ぶりに国際ペアが復活する。

 馬龍/ボルの他にも、男子ダブルスで11年ヨーロッパ選手権優勝ペアのフレイタス/ガチーナ(ポルトガル/クロアチア)、13年ヨーロッパ選手権優勝ペアの譚瑞午/ワン・ツォンイ(クロアチア/ポーランド)がエントリー。また、女子ダブルスではリュウ・ジャ/バチェノフスカ(オーストリア/チェコ)、カットペアのリー・ジエ/リー・チェン(オランダ/ポーランド)などがエントリーしている。

 ちなみに国際ペアの場合は、それぞれの協会で「1ペアの出場」とカウントされる。クロアチア男子の場合、ガチーナと譚瑞午がペアを組めば、もうひとペア出場できるが、ふたりがそれぞれ国際ペアを組むので、出場できる選手の枠はふたつ減っている。若手選手の世界選手権への道が狭められてしまうため、各協会には慎重な判断が求められる。(柳澤)