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 9月17〜20日、千葉・旭市総合体育館で開催された「2015世界ジュニア選手権フランス大会・男子日本代表選手選考会」。高校1年生の木造勇人(愛工大名電高)が総合1位となり、初の世界ジュニア代表の切符を手にした。

 ITTF(国際卓球連盟)が発表した2015年8月のU-18世界ランキングにより、上位2名の三部航平・及川瑞基(ともに青森山田高)がすでに代表権を獲得している男子。今回の選考会では、3人目の代表の座が争われた。好成績が期待された龍崎東寅(JOCエリートアカデミー/帝京)が右肩の故障で直前に棄権し、優勝争いの中心はインターハイ2位の木造と、昨年の世界ジュニアで代表を経験している坪井勇磨(筑波大)というふたりの左腕。坪井は大学1年生だが、大会の参加資格は1997年以降に生まれた選手なので、97年2月生まれの坪井もまだ大会に出場できる。
 
 木造は第1戦で、ダブルスを組んでインターハイを制した先輩・松山祐季(愛工大名電高)にゲームカウント0ー2から逆転勝ち。大会初日を5戦全勝とし、第7戦で同じ左腕の硴塚将人(JOCエリートアカデミー/帝京)、今日行われた第12戦で青山昇太(野田学園高)に敗れたものの、11勝2敗の好成績を収めた。前陣でのセンスあふれる両ハンドの球さばきに力強さが加わり、小学生時代から将来を嘱望(しょくぼう)されてきた天才は、その輝きをさらに増しつつある。
 坪井は木造との直接対決にゲームオールで惜敗し、10勝3敗で総合2位。また、小学6年生の張本智和(仙台ジュニアクラブ)が8勝5敗という堂々たる成績で、総合6位に入る健闘を見せている。

 これで男女とも、世界ジュニア代表4名のうち3名が決定。残る1名は強化本部推薦で決定する。本大会は11月29日〜12月6日にフランス・ヴァンデ県で開催される。
  • 選考会1位で代表権を獲得した木造勇人(写真は15年インターハイ時)