スマホ版に
戻る

トピックス

トップニューストピックス
 12月12日、2015ITTFワールドツアー・グランドファイナルの男女ダブルス決勝が行われ、森薗政崇/大島祐哉(明治大/早稲田大)が優勝。大声援を受けた地元ペアのアポローニャ/モンテイロ(ポルトガル)を4ー1で下し、中国ペア不在の大会で改めてその強さを証明した。1996年にスタートしたグランドファイナルで、男子ダブルスで日本選手が優勝するのは史上初。また、女子ダブルスで2連覇を狙った平野美宇/伊藤美誠(JOCエリートアカデミー/スターツSC)は決勝で丁寧/朱雨玲(中国)に0ー4で敗れ、準優勝となった。

 男女シングルスは準々決勝が行われ、女子の田志希(韓国)以外はすべて中国勢が勝ち上がった。結果は下記のとおり。

●男子シングルス準々決勝
馬龍(中国) 9、5、10、4 オフチャロフ(ドイツ)
張継科(中国) 15、9、8、ー15、5 大島
樊振東(中国) 10、4、12、3 荘智淵(チャイニーズタイペイ)
許シン(中国) ー10、12、3、ー10、8、10 サムソノフ(ベラルーシ)
●女子シングルス準々決勝
田志希(韓国) ー8、8、6、ー9、10、8 若宮
陳夢(中国) 3、ー8、7、2、5 劉詩ウェン(中国)
丁寧(中国) ー8、7、3、7、ー9、3 ハン・イン(ドイツ)
朱雨玲(中国) 10、5、6、7 石川

 男子の大島、女子の若宮と石川はベスト8。大島は第4ゲーム、張継科にマッチポイントを奪われながらも逆転し、望みをつないだが、第5ゲームは張継科のフォアの前陣カウンターをさばき切れず。それでも、U-21とダブルスの2冠を獲得し、充実の大会を終えた。若宮はジャパンオープンで勝利している田志希から快調に1ゲームを先取し、第2ゲームも6ー2とリードしたが、ここから逆転を許したのが響いた。

 石川は同世代のライバル・朱雨玲との対戦。3球目からバックドライブを多用し、前陣で両ハンドの打ち合いを挑んだが、朱の攻守は崩れず。2連覇はならなかった。故障や不調も経験し、アップダウンの激しい2015年だったが、大舞台での勝負強さと「歴史を変える力」は実証済み。8カ月後のリオ五輪で、さらに進化した姿を見せてくれるに違いない。
  • ポルトガルペアを破り、優勝を決めた森薗/大島

  • 平野/伊藤、準決勝で勝利後の笑顔。決勝では中国ペアの強さも体感

  • 森薗/大島、表彰式で最高の笑顔【すべて写真提供:ITTF】