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 本当はプロリーグ設立検討準備室からプロリーグ構想資料を借りて公表したいのだが、まだ「設立準備前」の段階なので、詳しい選手への報酬や試合会場などの具体的なアイデア等を公表することはできない。
 「日本リーグの問題に矮小化している」という読者からの指摘もあるのだが、現実として準備室は日本リーグとの共存方法に時間を割いているし、プロリーグができたら日本リーグが最も影響を受けると関係者は思っているのだから、そこに記事の多くを割くことになったことをお断りしておく。
 この記事ではあくまでもプロリーグの存在の是非を問うことしかできないのだ。 

 選手サイドからすれば、高校・大学を卒業する際に、将来卓球だけでなく仕事をしたい人、生活に安定を求める人は日本リーグを選び、相応の実力があり職業として卓球を選びプロリーグに行けばよい。プロリーグと日本リーグは別物として共存できるのではないか。
 とはいえ、プロリーグ設立検討準備室の設立に向けての大きなハードルが日本リーグへの説明と説得、というようにも見える。そこの部分を松下浩二室長に聞いた。
 
——日本リーグは日本卓球協会の加盟団体のひとつなので、かりに日本リーグがNoと言っても、このプロリーグが日本の卓球界にとって良いもの、メリットがあるということになれば、協会は実行できます。 
「日本リーグはアマチュアリーグであっても、長く日本を支えてきたリーグですから最大限配慮したいし、共存を図りたい。だからこそ最初の時から、プロリーグは日本リーグと敵対するものではないと何度も言い続けてきました。
 検討と言っても、『協会としてはプロリーグをやる』という方向性だと私自身は認識しています。私自身も準備室を立ち上げ、スタディチーム発足から関わっていますが、今の中途半端な状況ではやりたくないのです。
 ただ日本リーグをないがしろにする気は全くない。今まで40年近くも続いてきたリーグだし、日本の卓球界を支えてきたリーグですから。ただ意見がまとまらないのであれば、日本リーグとプロリーグの接点がないのであれば、日本リーグにもプロリーグ設立の総論を理解していただき、こちらが決めていくしかないと思っています。
 将来的に一緒にやれるかどうかわからないけど、それは今決めることではない。設立に向けて動き出していく中で一緒にやれる道が見つかれば一緒にやるし、だめなら別の道を進んで行きます」(松下)
(続く/今野)