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 以下は全日本チャンピオン、世界ランキング6位の水谷隼(beacon.LAB)がプロリーグについて語ったコメントの続きだ。

 協会の人たちや松下さんはプロリーグができれば選手はみんなが参戦すると思っているのではないか。1千万円ほど出せば日本の選手はやるはずだと勝手に思い込んでいるのではないか。今、日本のレベルは上がっているから1千万円くらいでは日本選手の中には参戦しない人も出てくると思う。だから選手にヒアリングをしてどのくらいの報酬、どのくらいの試合数を希望しているのかなど調査すべきではないだろうか。
 今は松下さんがこのくらいあれば選手はやるだろうという予想でシミュレーションをしているのかもしれないけれども、それと選手の希望は違っているのではないか。「プロリーグをスタートします。報酬はこのくらいです」と言われて、実際にそれで満足できない日本選手がいるかもしれない。プロ選手が条件の良いほうに流れていくのは仕方ない。
 海外のプロクラブと同じ条件とか、それより少し下回る条件なら日本でやります。あとは試合数。ブンデスリーガみたいに試合数が多かったら日本ではやらない。
 自分がブンデスリーガでプレーしていた時期は多い時で4千人から5千人くらい観客が入って盛況だったし、フランスのプロリーグも盛り上がって良かったと思う。超級リーグ(中国)みたいに、1チームに国家チームの選手は一人だけしか入れないようなルールにしないと、今の日本リーグみたいに優勝、準優勝チームが何年も同じというようにマンネリ化してしまうのではないだろうか? 
 強いチームがあまりにも偏ると、ファンの方々の応援にも力がはいらないのではないだろうか? 優勝できないとわかってるチームにスポンサーはお金をだすだろうか? 問題はまだまだ山ほどあると思う。(水谷談)

*写真は2013〜14年シーズン、ロシアリーグでプレーする水谷


  • 「日本のプロリーグは問題は山ほどある」と語る水谷