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 9月8日に開幕し、13日まで個人戦、14〜17日に団体戦が行われるリオデジャネイロパラリンピック・卓球競技。個人戦のみ出場する日本選手、出場した5選手の結果は下記のとおりとなった。

●吉田信一(東京/男子シングルス・クラス3 車椅子)
[1次リーグF組]

 吉田 ー10、ー11、ー10 趙平(中国)
 吉田 ー7、ー3、6、ー5 ギュルトラー(ドイツ) ※1次リーグ3位

●別所キミヱ(兵庫/女子シングルス・クラス5 車椅子)
[1次リーグA組]

 別所 ー7、ー2、ー8 張変(中国)
 別所 6、10、11 黃佩儀(香港) ※1次リーグ2位通過
[準々決勝]
 別所 ー8、ー8、ー3 ジョン・ヨンア(韓国) ※ベスト8入賞

●岩渕幸洋(東京/男子シングルス・クラス9 立位)
[1次リーグB組]

 岩渕 ー8、ー3、ー6 ドボース(ベルギー)
 岩渕 ー3、ー6、ー6 シチェパンシキー(ウクライナ) ※1次リーグ3位

●竹守彪 (千葉/男子シングルス・クラス11 知的)
[1次リーグA組]
 竹守 ー6、9、ー12、ー9 バン・アケル(ベルギー)
 竹守 ー9、9、ー5、ー9 ソン・ビョンジュン(韓国) ※1次リーグ3位

●伊藤槙紀(神奈川/女子シングルス・クラス11 知的)
[1次リーグB組]

 伊藤 ー7、ー6、ー5 シェミエニツカ(ポーランド)
 伊藤 7、ー10、ー3、ー12 呉玫薈(香港) ※1次リーグ3位

 全スポーツを通じて日本選手団最年長の68歳で出場した別所が、1勝1敗で予選リーグを突破。パラ世界ランキング1位(クラス5)の張変に敗れたものの、香港の黃佩儀にストレート勝ちしてベスト8進出。準々決勝では韓国のジョン・ヨンアに敗れたものの、3大会連続のベスト8は大健闘だ。同じ車いすの男子クラス3に出場した吉田は、初戦でパラ世界ランキング6位(クラス3)の趙平を相手に、3ゲームともジュースにもつれながら取り切れず。予選リーグ2戦2敗で予選敗退。

 国際大会で活躍し、上位進出が期待された男子クラス9の岩渕は、初戦で16歳のドボースに0ー3で敗れ、第2試合もゲームを奪うことができす。初戦で対戦したドボースはクラス9で金メダルを獲得し、史上最年少記録を塗り替えた。2020年東京パラでも、強力なライバルとなるだろう。男子クラス11の竹守、女子クラス11の伊藤はリードしながら逆転される場面が多くあり、惜しい試合を落とした。右シェーク・バック粒高の伊藤は香港の呉に対し、第1ゲームを先取し、第4ゲームも10ー7とゲームポイントを握ったが、逆転を許した。

 3枚のメダルを獲得したオリンピックとは対照的に、苦戦続きとなったリオパラリンピック。代表選手は大会前にNTC(味の素ナショナルトレーニングセンター)で合宿を行うなど、調整と強化に努めてきた。しかし、プロ的な環境で強化に励む海外勢に対し、パラの日本選手の練習環境はまだまだ苦しい。中国や韓国、ドイツといった卓球の強豪国が、パラリンピックでも確実にメダルに絡んでくるのに比べると厳しい結果。2020年東京パラリンピックに向けて課題を残した。
  • 別所、3大会連続の8強は見事な成績だが、メダル獲得には一歩及ばず

  • 世界の壁を改めて体感した岩渕。6歳年下のドボースに敗れる

  • 14年アジアパラ金の竹守は惜しい内容だった(写真3点ともITTF提供)