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 来年度からの4年間の「卓球NIPPONオフィシャルサプライヤー」が10月に決まることがわかった。
 これは日本代表ウエアがどこのメーカーになるのかを入札で決めることだ。しかも今回は男女別々(男子19日、女子24日)に入札することが9月に発表された。
 簡単に言えば、シューズをのぞく日本代表ウエア(バッグや練習用Tシャツ、トレーニングウエアを含む)のスポンサーを希望するメーカーが手を挙げ、提示金額のもっとも大きいメーカーが落札となり、4年間のオフィシャルサプライヤーになる。

 今までは長くミズノが男女それぞれの公式ウエアを提供してきたが、リオ五輪でのメダル獲得など、卓球は注目度を高め、しかも次の4年間契約の時には2020年東京五輪をふくんでいる。スポーツメーカー、卓球メーカーにとってもテレビでの露出の多い卓球は魅力的なのは言うまでもない。

 男女別々に分けた狙いを日本卓球協会の宮崎義仁常務理事はこう語る。「まずは資金(スポンサーマネー)をより多く集めるということ。それに協会がお付き合いしているメーカーが1社だけでなく2社が有名になってもらったほうがよいし、卓球界が発展する。将来、ジュニア男女やホープス男女などを切り分けていくことも考えています。オフィシャルスポンサーが増えれば卓球界が盛り上がるし、発展していくと思います」。 
 バレーボールやバスケットボールではすでに男女でオフィシャルサプライヤーが分かれているので、珍しいケースではない。

 リオ五輪での活躍と成績、マスコミからの注目度で「卓球NIPPON」は完全に売り手市場になっており、日本代表の「商品価値」は史上最高値になっているとも言える。金額は公表されないが、男女あわせて2〜3億円程度かそれ以上ののスポンサーマネーが動くのではないかと推測される。
 そういったお金が卓球の振興や強化に費やされることによって、さらに日本の卓球界が元気になり、強くなり、そして卓球の裾野がさらに広がっていくことを願うばかりだ。(今野)