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 男子チームを追放された李虎のスキャンダル(中国リポートを参照)に続き、シンガポールは女子チームでも大きな動きがあった。すでにITTF(国際卓球連盟)もツイッターで言及しているが、女子チームの不動のエースである馮天薇が、シンガポールのナショナルチームを外れることをSTTA(シンガポール卓球協会)が発表した。
 馮天薇との契約期間は10月31日までで、2020年東京五輪に向けてチームの若返りを図る協会は、契約を更新しないという。「シンガポールはより多くの若手選手を必要としている。馮天薇が今までにシンガポールに対して尽くしてくれた努力に感謝するとともに、彼女の将来の幸福を願っている」(STTA)。

 馮天薇は自身の微博(マイクロブログ)で、こんなふうに語っている。「皆さん、今日のニュースをもう見たと思いますが、私はこれからも継続して国際大会に出場していくつもりです。その方式がちょっと変わるだけです。あと何日かしたら、皆さんやメディアの方々に今後の競技計画や、大会への参戦状況などをご報告できるでしょう。皆さん、どうか安心してください。私は国際舞台を去ることはありません」(馮天薇)。

 2020年の東京五輪では34歳という年齢を迎えるものの、チームの中では圧倒的な存在感を放っている馮天薇。昨年10月、馮天薇がチームメイトのユ・モンユとともに、当時女子チームの監督だったジン・ジュンホンに反旗を翻し、退任に追い込んだことを取り上げ、「本当の理由は年齢ではなく、協会に反抗的な態度を取ったこと」と指摘するシンガポールのマスコミもある。その後、シンガポール女子チームの監督には、かつてオランダでも女子チーム監督を務めた陳志斌が就任した。

 2010年世界団体選手権で、決勝で中国を3ー1で破った「モスクワの奇跡」の立役者。日本選手とも幾度となく激戦を繰り広げ、シンガポールに渡る直前の2007年には日本リーグのサンリツでプレーした経験もある馮天薇。今後の去就に注目が集まる。