スマホ版に
戻る

トピックス

トップニューストピックス
 全国各地で行われたホームマッチに続き、本大会が11月2〜6日まで、大阪・大阪市中央体育館で行われている平成28年度後期日本卓球リーグ大阪大会。
 11月5日に2部の全日程が終了し、男子は原田鋼業、女子はアスモと前期で降格した2チームが優勝を果たし、平成29年度前期リーグでの1部返り咲きを決めた。原田鋼業は日野自動車に2ー3で敗れたものの、その他の試合では7試合で1試合しか落とさない安定した強さ。エースの横山輝が単複で勝利を重ねた。女子のアスモも全日本社会人2位の永尾、中国選手の郭琳らを軸に、実力の差を見せつけた。

 一方で、女子2部ではオークワのエース、山本真理が今大会を最後に日本リーグの舞台を去る。来年1月の全日本が現役最後の大会となるという。今期のオークワはラストまでもつれる試合が2試合あったが、0勝6敗で大会を終えている。

 右ペン表ソフト前陣速攻型の山本は、1977年11月19日生まれの38歳。女子では日本リーグ最年長のプレーヤーで、日本リーグでプレーすること実に21年。阪和銀行、NEC九州(ともに現在はリーグを脱退)を経てオークワに入社し、1部通算で単3勝18敗/複5勝16敗、2部通算で単115勝87敗/複110勝82敗という成績を積み上げてきた。最後の一戦となった神戸松蔭女子学院大戦でも、トップで打浪にストレートで勝利。現在、日本リーグ女子では唯一のペン表プレーヤーである山本。ナックル性のショートとフォアの連続スマッシュが、若い選手には非常によく効いた。

 「日本リーグで21年間プレーさせていただいて感謝の気持ちなんですけど、最後に全敗で終わってしまって、キャプテンとしての責任を感じています。オークワが初めて日本リーグに加盟した平成11年の日本リーグ神戸大会が7戦全敗で、最後も全敗で終わってしまって……。また新しく高橋(美穂)がキャプテンになって、勝利を積み重ねていってくれたらと思います」。試合後にそう語った山本。

 「卓球は大好きなんですけど、もう十分させてもらったので、やり尽くしたという感じはあります。私は運動神経もなくて不器用。シェーク主流の時代にペン表というスタイルで、ここまで育てていただいた大塚(和彦)監督には感謝の気持ちしかないです」(山本)。常に真摯に、卓球に向き合い続けてきた彼女は、まさに日本リーグの「鉄人」だった。
  • 男子2部優勝の原田鋼業

  • 女子2部優勝のアスモ

  • 最後の一本まで集中力の高いプレーを見せた山本

  • シングルスでは日本リーグ最後の一戦も、白星で飾った