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 11月2〜6日、大阪・大阪市中央体育館で行われた平成28年度後期日本卓球リーグ大阪大会。男子1部は協和発酵キリンが3期連続13回目、女子1部は日本生命が5期連続31回目の優勝を飾った。

 ともに優勝候補筆頭の両チームだったが、頂点への道のりは険しかった。
 男子は最終第7戦で協和発酵キリンと東京アートの全勝対決となり、トップで協和発酵キリンの平野友樹が張一博を、2番で東京アートの大矢英俊が上田仁を、ともにゲームオールで破って前半は1ー1。ダブルスは協和発酵キリンの松平賢二/上田仁ペアが第3ゲーム(日本リーグの3番ダブルスは3ゲームズマッチ)8ー10とマッチポイントを握られながら、張一博/高木和卓ペアに逆転勝ちを収め、協和発酵キリンが優勝に王手。
 しかし、4番で松平賢二(協和発酵キリン)が高木和卓(東京アート)にストレートで敗れ、勝負の行方はラストへともつれ込む。

 ラストは協和発酵キリンが笠原弘光、東京アートが塩野真人。序盤から積極的に攻撃を織り交ぜた塩野が主導権を握り、2ゲームを連取し、第3ゲームも9ー5とリード。優勝まであと2点としたが、ここから笠原がなんと6点連取で逆転。「もう勝てないと思って開き直った。相手のバックに強いボールをどんどん打っていった」という笠原が、3ゲーム連取で一気に逆転勝ち。ベンチは歓喜に沸いた。

 一方、女子の日本生命も、第5戦を終えて唯一の5戦全勝としながら、第6戦の十六銀行戦で2ー3で惜敗。2番で元中国代表の常晨晨が、同じ左腕の高橋真梨子にストレートで敗れ、ラストまで持ち込みながらも前田美優が加藤杏華との速攻対決に敗れた。
 しかし、「最終日を迎えて、最終戦で中国電力さんに勝たないと優勝はないと選手たちに伝えていた。十六銀行戦で負けてもチームは落ち込んでいなかった」と村上恭和監督が語ったとおり、日本生命は優勝がかかった中国電力戦に3ー0で完勝。トップで常晨晨が、成長著しい中国電力の土田美佳を完封し、2番では前田が宋惠佳に対し、十六銀行戦で敗れたショックを払拭するゲームオール11ー9での勝利。3番で田代早紀/前田美優のダブルスが一気に勝負を決めた。

 大会の詳報は、11月21日発売の卓球王国2017年1月号に、超特急で掲載されます。ご期待ください!
  • 男子1部優勝の協和発酵キリン。2期連続Vで、狙うはファイナル4での初優勝だ

  • 総力戦で女子1部を制した日本生命。若手の前田と森も成長している

  • 中国電力戦3番で優勝を決めた田代(左)/前田ペア

  • 大逆転勝ちの笠原を迎える協和発酵キリンのベンチ