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 何年か前の全日本選手権の会場インタビューで「後輩をたたきつぶす」くらいの強気の発言でヒールを装った水谷隼。1月からの全日本卓球では史上最多の9度目の優勝を狙う。現在、そこに向けて調整中だ。問題はリオ五輪後に数キロほど増えた体重か。もし体を絞れるならば、他選手との力の差は歴然だ。

 本日発売の「別冊 水谷隼」はまるごと一冊、ミズタニなのだ。
 ロングインタビューから技術ページの解説、水谷隼物語と名言集、素顔を見せるプライベートショットなど、てんこ盛りの100ページ。
 リオ五輪後にこれでもかというほどテレビに露出したメダリスト。「卓球と自分自身を広めていきたいと前から思ってました。卓球と「水谷」をアピールするチャンスがやっと巡ってきたということです」(「別冊水谷隼」ロングインタビューより)。
「卓球はすべてにおいて総合的に優れていなければならない。何かひとつ欠けていたらトップには立てない。だからこそ卓球を極めたら、スポーツを極めたことになる。いろんなスポーツを小さい頃にやったぼくが卓球を決めた理由がそれです」(「別冊水谷隼」ロングインタビューより)。

 水谷という男はプライドが高い。当然だろう。全日本で8回優勝し、10年前から日本のエースとしてチームをけん引してきた男だから。歴代のチャンピオンたちだってそうだった。それが扱いにくい男と評されたら本人も可哀想だ。
「1回全日本(選手権)で負けただけで、『もう水谷は抜かれた、あいつの真似をしろ』と言われるのはたまらない」
「『負けた原因は何ですか?』と聞かれて、事実を答えると『あいつは言い訳を言っている』と言われるから嫌なんですよ。自分で聞いてきておいて、負けた原因を言うと言い訳ととらえられたらたまらない。原因があるから負けるんですよ」(水谷)。

 「別冊 水谷隼」のロングインタビューは面白い。聞いていて面白いのだから、読んで面白くないわけがない。 (今野)