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 1月7日、埼玉県・埼玉県障害者交流センターで第39回全国ろうあ者(聴覚障害者)選手権大会が開催された。男子は伊藤優希(広島)が2年ぶり2度目の優勝、女子は佐藤理穂(東京)が2年連続3度目の優勝となった。上位の結果は下記のとおり。


【男子】
1位:伊藤優希(広島)
2位:川口功人(神奈川)
3位:井藤博和(千葉)
4位:蜷川優也(富山)

【女子】
1位:佐藤理穂(東京)
2位:川崎瑞恵(東京)
3位:高岡里吏(東京)
4位:長田恵(大分)


 男女ともに予選リーグの後、予選上位、下位に分かれての決勝リーグで争われた今大会。男子は伊藤が回転量のある両ハンドドライブを武器に予選、決勝リーグともに全勝で2年ぶりの王座奪還を果たした。昨年春より社会人となった伊藤だが、現在も週5、6日は練習を重ねており、安定感のある試合運びで頂点に立った。高校2年生の川口は初出場ながら2位と奮闘。巻き込みサービスからフットワークを活かしたフォアドライブ連打で優勝した伊藤にも肉薄した。
 女子は2013年デフリンピックダブルス準優勝の佐藤が、圧巻の強さで2連覇達成。技術、試合運びすべてで他の選手を寄せ付けない圧勝劇だった。優勝の佐藤は今年7月にトルコ・サムスン市で開催される4年に一度のデフスポーツの祭典・デフリンピック日本代表に内定した。佐藤は昨年末に今大会にも出場した亀澤史憲(東京/第36、37回大会準優勝)と入籍。人生の伴侶を得て、再びデフリンピックでの活躍を目指す。

 今大会終了後、7月の第23回夏季デフリンピック日本代表が発表され、女子優勝の佐藤のほか、強化部推薦で川崎瑞恵、高岡里吏の2名が代表に内定。上田萌の女子シングルス優勝など3つのメダル獲得を果たした前回大会を越える活躍に期待したい。なお、男子は全日本ろうあ連盟の派遣基準に満たなかったため、今大会への選手派遣は見送られることとなった。

この大会の模様は卓球王国3月号(1月21日発売)に掲載しますのでお楽しみに。
  • 左から男子1位・伊藤優希、2位・川口功人、3位・井藤博和

  • 左から女子1位・佐藤理穂、2位・川崎瑞恵、3位・高岡里吏