T2の個人成績では陳建安とポイント数が並んだ水谷隼は3勝した。特に初日にオフチャロフを下し、今日の3戦目ではボルに対し、2-2のあとKill Zoneで破った。
「試合の中で自分に来たり、相手に行ったりという流れがかなりあって、その流れをつかむのが難しかった。1、2ゲーム目、リードされながら中盤から自分に流れが来たけど、3、4ゲーム目は相手に一気に流れが行き、最後はKill Zoneで勝てた。最後はフォア前にサービスが来たのでレシーブに集中して対応できた。
Kill Zoneで勝てたけど、最後まで点数はあまり考えていない。時間も考えていない。ルールそのものに関しては、普段と変わらない。プレーは変わらない。3日連続で世界のトップ選手とやれることが自分にとって良い経験になるし、相手の気合も十分で、ヨーロッパチャンピオンズリーグよりも相手も自分も集中している感じはある。あの試合では観客の応援があるから勢いでいくこともあるけど、ここは声援もほとんどないかわり、試合に集中できる。このままこの勢いを継続させたいです」と試合後の水谷。
今日、張本智和を5-0で破ったオフチャロフはこう語った。
「最初はこのルールに慣れるのが難しかったけど、日に日に慣れて、良くなっていった。特に、今日は張本に5-0で勝ててとても満足している。この試合は時間に注意しながら賢くプレーしなければいけない。
最初の試合の1ゲーム目に、監督(ロスコフ)に「なんでそんなにナーバスになっているんだい」と言われた。中国オープンでは自信を持ってプレーしていたのに、ここの特別な雰囲気があるから、すべてのゲームを取りたいし、チームに貢献したいと緊張してしまう。この試合がぼく自身のメンタルをさらに強くしていくような気がする。
緊張する理由? ドイツチームともロシアのクラブとも違う人がベンチに座っている。お互いを知っているけれど、お互いが励まし合い、勝ちたいと強く思う。相手は世界のトップ選手ばかりだから、このT2がさらに良くなっていくと思う」