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 トップ選手の間ではTリーグ(Tプレミア)の情報が少なく、来シーズンのチーム契約をどうするのか、という問題を抱えている人もいる。
 そこで、男子のトップ選手の何人かにTリーグへの質問、疑問を聞き、それをTリーグ代表理事 専務理事の松下浩二氏に答えていただいた。今回、質問した選手は匿名とする。今回が1回目である。

【Tリーグ松下浩二代表理事 専務理事に聞く】

Q 大学生はTリーグに参戦できるのですか?

松下● 現在、日本学生連盟と話をして、学生もTリーグに出られるようななルール作りを模索しています。それは、選手たちがTリーグにも出て、学連の試合にも出られるようにするという目的で動いています。


Q Tリーグに参加したとして、将来卓球を引退したあとはどうなるのでしょうか?

松下● Tリーグのチームとプロ契約した場合は、プロ選手としての扱いです。それは会社に就職するのとは違います。プロである以上、引退後は保証されません。しかし、そのまま指導者やフロントとしてチームに残る可能性もあります。
 Tリーグの主旨のひとつは、そういったプロ選手のセカンドキャリアの場を作っていくことです。ただし、プロチームと実業団チームは違います。もし将来的に引退後は会社に残って仕事をしたいのであれば、もしくは引退後の不安を感じるのであれば、実業団チームに入ることを選択すべきかもしれませんね。


Q 現在、海外のクラブでプレーしている選手が多くいますが、金銭面で海外クラブを選ぶ選手もいると思いますが、Tリーグはそういうケースで何か考えているのでしょうか?

松下● 海外を選ぶかTリーグを選ぶかは選手自身が決めることです。その選手が何を一番に考えるかということではないでしょうか。もちろんTリーグも海外リーグに負けない待遇を目指してはいきますが、例えばの話として、海外チームのほうがTリーグよりもお金が良かった場合に、報酬を一番に考えて、海外チームを選ぶということがあるかもしれません。一方、報酬が低くても、日本で試合できるとか、練習環境が良いからという理由でTリーグのチームを選ぶかもしれません。Tリーグとして選手に「こうしてください」とは言いません。あくまでも、最終決定は選手自身が決めることですから。


Q 選手の契約は、Tリーグそのものと契約するのですか? それとも、これから参戦が決まる個々のチームと契約するのですか?

松下● 個々のチームとの契約になります。そのうえで、Tリーグ側が用意する統一契約書に最終的にサインをしてもらいます。選手とチームとの調整にはなりますが、Tリーグのルールとしては、世界中のどのリーグでプレーすることも制限しておらず、現時点での想定でも、ロシア、ポーランド、チェコ、T2などと重複して出場することは可能ではないかと考えています。


Q もしチームが4チームにならない場合はどうするのですか?

松下● チームが集まらなければ当然できません。そうならないように、現在、募集をかけて11月30日で締め切り、選定に入ります。1月には参加チームが決定する予定です。

<続く>
  • Tリーグ代表理事 専務理事の松下浩二氏