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T2グランドファイナル2日目、ついに団体戦の決勝が行われた。
決勝はまず6人中3人の選手が24分間の試合を行い、その後同じ3選手が5ポイントマッチのキルゾーンマッチを1試合行うというグランドファイナル限定ルール。

総合1位のチーム・メイスと2位のチーム・パーソンが決勝で対峙した。

チーム・メイス VS. チーム・パーソン
ボル(ドイツ) 2(10、10、-8、7-8)2  水谷(日本)
梁夏銀(韓国)4(6、4、3、10、4−5)1 サウェータブット(タイ)
陳建安(タイペイ)3(-10、-8、3、9、10−2)2 朱世爀(韓国)

キルゾーンマッチ
ボル 5−2  水谷
梁夏銀 3−5 サウェータブット
陳建安 2−5 朱世爀

チーム・メイス 獲得ゲーム数10
チーム・パーソン 獲得ゲーム数7

ボルvs水谷の超高レベルカードでスタートした決勝。
水谷は2ゲーム目の10-10でアンラッキーなネットインでゲームを失うなど、試合の流れをなかなかつかめなかったが、そこから2ゲームを取り返し、2−2のタイに持ち込んだ。
「特殊なルールなので、取り損ねたゲームは仕方がなかった。でも集中力を切らさずに3ゲーム目を取れて、4ゲーム目もラスト1本取れたので良かった。チーム戦だし、明日は応援で頑張ります」(水谷)

その後のキルゾーンマッチではボルに敗れたが、どちらに転ぶかわからない紙一重の試合だった。
ボルも水谷も決して本調子ではなかったが、プロ選手として素晴らしいパフォーマンスを見せただろう。

2試合目は梁夏銀が4ゲームを荒稼ぎする活躍。
バック対バックで優位に立ち、サウェータブットが無理をしてフォアで回り込むボールを冷静にカウンターで振り回す。同タイプのふたりだが、安定感と戦術では梁夏銀のほうが1枚上手だった。
5ゲーム目の4−2で、残り時間は数秒の場面、プレーが始まったが時計が動いておらず、4−3となった。セーフティーリードがなくなり、メイス監督が抗議したが覆らずに4−4でタイムアップ。最後のポイントをサウェータブットが取り、4−5で1ゲームを奪った。
これがなければ梁夏銀が5ゲームを取っていただけに、メイス監督は怒りが収まらなかった。
それでも梁夏銀は大仕事をしただろう。

3試合目は陳建安が強気のカット打ちで攻め立てるが、カットに攻撃に縦横無尽な朱世爀がそれを許さない。1ゲーム目に8−4と陳建安がリードしていても、朱世爀にとってはまだ諦めるゲームではなかった。じりじりと追い詰めて、10−8から10−10に追いつくと、サービス3球目で10−11(ノージュース)で逆転勝ち。そのまま2ゲームを連取した。

だが、陳建安も黙ってはいない。
代名詞のフルスイングがバチバチと決まり、2ゲームを返し、さらに5ゲーム目に突入。
止まらない陳建安は一気に攻め立てて、朱世爀を2点で完封した。
キルゾーンマッチでは朱世爀が勝利したが、チームメイスのリードで決勝の前半戦を終えた。
朱世爀は今大会でプレーヤーとして引退という話だが、試合後のインタビューでは「すでにコーチとしてやってるよ。でも戻ってくるかもね(笑)」とカムバックも匂わせた。
まだまだ体のキレはあるが、最近は怪我が絶えなかった朱世爀。このT2を最後にプレーが見られなくなるかもしれない。残念がるファンは多いはずだ。

前半戦が終わり、団体戦のゲーム差は3。
10日の決勝戦後半にはチーム・メイスから早田ひなが登場する。
  • 水谷に辛くも勝利したボル

  • 水谷の調子は悪くない。明後日はシングルスの3位決定が控えてる

  • 3ゲーム目から爆発した陳建安

  • 朱世爀はこれで引退か!?

  • チームの躍進に貢献した梁夏銀

  • キルゾーンで勝利し、面目を保った朱世爀