●女子個人戦
3位決定戦
劉斐(中国)8、-9、9、1−5、8 石洵瑶(中国)
決勝
スッチ(ルーマニア)-9、10、9、-4、KZ5−3 馮天薇(シンガポール)
3位決定戦は中国の若手選手同士になり、大接戦を展開。
試合前の練習でもふたりで打っていただけにお互いにやり方もわかり、ボールも合うのだろう。
長いラリーが続き、2ゲームずつ取り合い、サドンデスに突入した。
劉斐のカットを懸命に打った石洵瑶だが、最後は疲れが出てきたか。劉斐が勝利し、初めて笑顔を見せた。
決勝は馮天薇有利の大幅予想を覆し、スッチが劇的優勝。
ラリー能力では馮天薇が上回るが、スッチはしゃがみ込みサービスでエースを取り、点差を離さない。特に3ゲーム目の9−9で2本のサービスエースを取り、ゲームをリードしていく。フォア前に短く出される横下と横上のしゃがみ込みサービスに対して、馮天薇は強く払いにいけず、弱気に繋いだボールがオーバーミス。ゲームを先行し、のりにのったスッチは強い。
さらにお祭り女のスッチは会場を味方につけていき、独特の空気感を作っていく。
「見られたほうが強い」と評判高いスッチにとって、狭いT2の空間はまさにホームだった。何度も中国越えを成し遂げてきた馮天薇でもこの流れを止められなかった。
「とても幸せ。本当に信じられない」と興奮気味のスッチ。
T2個人戦の初代女王に輝き、優勝賞金4万ドル(約440万円)を手にした。