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 国際卓球連盟(ITTF)とT2APACが12月のグランドファイナルで今後、協力関係を結ぶことに合意したと発表した。
 この合意は今後、ITTFのワールドツアーとT2が世界の卓球界の中で協力関係を作り、発展させることを意味している。

 T2の代表で、ITTFワールドツアーのスポンサーの『Seamaster』社長でもあるフランク・ジーはコメントを発表した。
「私の目指していることは、卓球選手が多くの人、卓球ファンだけではなく一般の人からも尊敬され、愛される環境を作ることです。しかも、その環境が、この卓球というスポーツに、もっとメディアの関心が集め、テレビで放映され、さらなるファン、お金が注がれることにつながっていくと思います。私は卓球がこの地球上で最大のスポーツになることを願っているし、選手たちがもっと裕福になり、もっと有名になってほしい。それが私がT2を作り、ITTFのワールドツアーをスポンサーしている理由です。
 ITTFとT2が親密な関係で一緒にやっていけば、さらなるシナジー効果が発揮されるでしょう。その時に前述したような私のゴールが達成されます」

 フランク・ジーはITTFのバイカート会長のコマーシャル・ビジネス部門での特別顧問にもなっている。
 協力関係の中で、T2が作り出した新ルールが一つの改革としてワールドツアーに採用される可能性もあり、それはテレビ放映をも変えるかもしれない。またこの両者の合意で特筆すべきは、試合中のボールのスピンやスピードのトラッキングシステム(追跡システム)や他競技にあるような審判のジャッジへのチャレンジシステム(ビデオ判定)。このような試みをT2をとおして実現していくかもしれない。

 ITTFのバイカート会長はコメントした。
「フランク・ジーのような人が協力してくれることはとてもハッピーなことだ。我々はもっと情熱とエネルギーを注いでいき、卓球をより魅力的なものにしていきたい。2018年は重要な年になる。このT2との協力合意によって、ITTFのワールドツアーがより高いレベルに上がっていくことになるだろう」
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 T2は今まで卓球王国の誌面でも紹介してきたように、革新的なやり方で観客やテレビの前の人をひきつけるルールを作っている。時間制限ルールや「ジュース無しゲーム」、キルゾーンシステム、ボールボーイによる試合の短縮、などだ。
 それらのルールが今後ワールドツアー、ひいては一般のルールにも一部採用される可能性があることをこのITTFの発表はにおわせている。

 T2の代表、『Seamaster』社長でもあるフランク・ジーは、ITTFのビッグスポンサーになることで巧妙にT2を普及させ、ITTFとの協力を取り付けた。ガチガチの卓球人でない、ビジネスマンのアイデアが卓球界を変えようとしている。 (今野)
  • 左がITTF会長のトーマス・バイカート、右がT2代表のフランク・ジー