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 6月6日、福岡・北九州市立総合体育館で、ITTFワールドツアーの『LION ジャパンオープン荻村杯 北九州大会』が開幕。大会第1日目は男女シングルス予選トーナメント1・2回戦が行われた。

 男子予選トーナメント2回戦に登場したのは、先々週の香港オープンでワールドツアー初優勝を果たした吉村和弘。香港オープンからの帰国後、高知での日本リーグ前期に出場してから福岡入りというハードなスケジュールだが、「香港オープンで優勝してすごく良い形で入れている。試合が続いているけど調子はバッチリです」と頼もしいコメント。
 「バックハンドの技術は日本でもトップだと思っているし、世界でも通用すると思う。本当に自信のある技術です」と語るバックハンドは、台上のチキータ、前陣で鋭く振り抜くバックストレートへのバックドライブ、中陣からのバックドライブでの逆襲など、プレー領域を選ばない。さらに一球一球に対する精度と意識が、以前とは「段違い」と言えるほど高い。貫禄すら感じさせるプレーで完勝を収めた。
 
 そして同じく男子予選トーナメント2回戦から登場したのは張継科(中国)。対戦相手は早稲田大男子卓球部2年の松原大(ゆたか)。チリ・サンティアゴで生まれ育ち、前回大会に続き、伝統の臙脂(えんじ)のウェアを身に纏いながら、チリ代表としてジャパンオープンに出場した。
 張継科との対戦が決まって、「めちゃくちゃうれしかったです。最近始めたツイッターにも載せました」という松原。「試合が始まる前から、そこに立っているだけでオーラを感じました。最初は動揺してしまって、全力ではやっていなかったと思うけど、3球目攻撃とかも全然入らなかった。すごく強かったです」(松原)。

 「最後の4ゲーム目は自分のプレーを一本でも多く見てもらおうと思っていました」(松原)。随所に好ラリーを展開し、張継科のお株を奪うYGサービスでレシーブを浮かせる場面もあった。「最後はYGを出してきて、見本を見せられているような感じでした」。この貴重な経験を胸に刻み、さらなる成長を誓った。
  • 以前ほどの派手さはなくとも、凄みを増した吉村和弘のプレー

  • 張継科に果敢に挑んだ松原大

  • 3週連続のワールドツアー参戦となった張継科

  • 中国オープンで許シンを破った林鐘勲。今大会の注目選手のひとり

  • 張継科ガールズの皆さん、初日はまだ少なめでした