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 8月26日〜9月1日まで、インドネシア・ジャカルタで開催されている第18回アジア競技大会・卓球競技。大会第2日目の27日に男女団体準々決勝が行われ、日本は男女チームともにベスト8。メダル獲得はならなかった。

 予選グループBを3戦全勝で1位通過した日本男子は、予選グループDでタイペイをあと一歩まで追い詰めたインドと対戦。グナナセカランに2点を取られ、1ー3で敗れた。細身でそれほど上背もないグナナセカランだが、多彩なサービスと台上プレーは的が絞りにくく、前陣での意外性のあるカウンターと中陣での粘り強い守りで得点を重ねるタイプ。「アジア競技大会のようなメジャーイベントで日本に勝つことができて、信じられないような気持ち。ぼくは今回が初めてのアジア競技大会でもあるし、チームに貢献できて最高に幸せだ」と試合後にコメントした。インドがアジア競技大会の卓球競技でメダルを獲得するのは、これが初めてだ。

 一方、女子は予選グループBで北朝鮮と同組。北朝鮮戦ではトップでエース加藤の勝利に続き、2番で「カットキラー」安藤がキム・ソンイから金星を挙げて2ー0とリード。しかし、ここからゲームオールの激戦を2試合続けて落とし、結局2ー3で惜敗して2位通過。さらに準々決勝のドローで中国と当たる最も厳しい組み合わせとなり、善戦するも0ー3で敗れた。

 ナショナルチームの主力級の多くがチェコオープンにエントリーする中、レベルの高いアジア競技大会は代表メンバーにとってまたとないアピールの舞台だ。男子の樊振東・林高遠、女子の朱雨玲・陳夢・王曼昱など一線級を揃える中国をはじめ、韓国、北朝鮮、香港、チャイニーズタイペイ、そしてインドと強豪がひしめくが、松平と上田が出場する男子シングルス、加藤と安藤が出場する女子シングルスをはじめ、個人種目で巻き返し、一枚でも多くのメダルを日本に持ち帰りたい。団体戦の主な結果は下記のとおり。

※関連記事:【TOPICS】アジア大会に張本・伊藤・石川が出ない理由
http://world-tt.com/ps_info/ps_report.php?bn=1&pg=HEAD&page=BACK&rpcdno=2705#2705

〈男子団体〉
●予選グループB

〈日本 3ー0 モルディブ〉
〈日本 3ー0 タイ〉
〈日本 3ー1 イラン〉
 松平 ー6、ー9、ー10 Ni.アラミヤン○
○上田 10、ー6、5、10 No.アラミヤン
○森薗 4、ー10、5、10 ノルージ
○松平 ー6、10、9、5 No.アラミヤン

●準々決勝
〈中国 3ー0 香港〉
〈チャイニーズタイペイ 3ー0 イラン〉
〈韓国 3ー2 北朝鮮〉
〈インド 3ー1 日本〉
○グナナセカラン 9、9、7 上田
○アチャンタ 8、10、8 松平
 デサイ 9、ー12、8、ー8、ー4 吉田○
○グナナセカラン 10、ー6、7、4 松平

〈女子団体〉
●予選グループB

〈日本 3ー0 タイ〉
〈日本 3ー0 モンゴル〉
〈北朝鮮 3ー2 日本〉
 チャ・ヒョシム 7、ー2、ー11、ー12 加藤○
 キム・ソンイ 4、ー6、ー9、ー7 安藤○
○キム・ナムヘ 8、8、ー14、ー8、5 前田
○キム・ソンイ 8、4、ー4、ー6、9 加藤
○チャ・ヒョシム 4、10、ー7、10 安藤

●準々決勝
〈韓国 3ー1 シンガポール〉
〈香港 3ー1 インド〉
〈北朝鮮 3ー1 チャイニーズタイペイ〉
〈中国 3ー0 日本〉
○王曼昱 ー5、7、6、9 加藤
○陳夢 6、ー8、9、6 安藤
○朱雨玲 6、3、12 前田

★写真提供:アン・ソンホ、ITTF
  • 直前のブルガリアオープンでは2位と活躍した松平だが、結果を残せず

  • 吉田はインド戦3番で一矢を報いる

  • 北朝鮮戦でキム・ソンイを下し、中国戦でも陳夢に善戦した安藤

  • 安藤に声援を送る日本女子ベンチ

  • 日本から2点を奪ったグナナセカラン。インドの卓球に新たな歴史を刻んだ