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 ITTF(国際卓球連盟)は2019年10月にアメリカ・ニューヨーク州で「ITTFパーキンソン世界選手権大会」を開催することを発表した。現在、ITTFでは「健康」に焦点をあて、卓球を通じて健康を促進することを目的とする新しいプロジェクトをスタート。新プロジェクトの最初の活動として「ITTFパーキンソン世界選手権大会」を開催し、パーキンソン病に対する認識を高め、パーキンソン病と診断された人々の生活の改善を目的としている。

 「ピンポン・パーキンソン」団体の創設者で国際的な作曲家のネネド・バッハ氏は卓球を楽しむことで、ギターを弾く能力を取り戻し、音楽に対する情熱をもう一度取り戻すことができるようになったという。
「パーキンソン病と診断されてから5年間ギターを弾いていませんでした。その間に卓球を始めたところ、気分がかなり和らぎ、今はまたギターを弾くことができるようになりました。この世界選手権開催の背景には、世界中の多くのパーキンソン病患者に病と戦いながらも社会の一員となり、幸せな生活を送ってもらいたいという想いがあります。また、私たちは卓球が健康にどれだけ有益なのかを科学的な観点からも確認しているところです」(バッハ氏)

 一方、「卓球は体と脳の多くの部分を鍛え、タイミング、リズム、およびバランスを強化するので、患者にとってはとても良いスポーツでしょう」とパーキンソン財団も卓球の有益性を述べている。

  ITTFトーマス・バイカート会長は「私たちはバッハ氏と会い、彼の個人的な話を聞いてとても心が打たれた。その時に「健康」に焦点をあてた最初のプロジェクトは、パーキンソン病と関連したものになると思いました。私たちはこのプロジェクトとITTF財団の取り組みにとても期待しています。このプロジェクトが素晴らしい結果につながり、多くの患者や支援を必要としている人々の助けになればうれしいです」とコメントしている。

 
 「ITTFパーキンソン世界選手権大会」は2019年10月11〜13日にアメリカ・ニューヨーク州プレザントビルのウエストチェスター卓球センターで開催。症状の段階によって3つのカテゴリーに分けられ、世界王者を目指して競われこととなる。

参考記事:ITTF