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●男子シングルス決勝
張本智和 4、−13、9、9、9 林高遠(中国)

●女子ダブルス決勝
早田ひな/伊藤美誠 9、11、10 陳幸同/孫穎莎(中国)

なんという男だ、張本智和。
史上最年少のグランドファイナルの優勝。決勝で林高遠に攻め込まれながらも、粘りの逆転勝ちで、ナンバーワンの座をつかんだ。
試合は序盤から張本が両ハンドを打ち込みペースをつかむ。2ゲーム目こそ逆転で林高遠に取られたが、3ゲーム目からは劣勢になっても諦めずにボールをつなぎ、じわりじわりと林高遠を追い込んでいく。

5ゲーム目、9−9。フォア前のサービスに対し、チキータで林高遠のフォアを抜く素晴らしいボールを決めると、10−9ではその再現かと思うようなチキータでノータッチ。
トレードマークのガッツポーズではなく、信じられないと言わんばかりのボーズで喜びを表現した張本。
「最高としか言いようがないです。優勝して、こんなに興奮することもないです。優勝することも目標でしたが、中国のトップ選手に勝ち続けることも大きな意味がある」(張本智和)

前日は「勢いに任せるのではなく、しっかり自分の実力で勝ちたい」と語っていた張本。決勝のパフォーマンスは、誰も文句のつけようがない最高のものだった。恐ろしい15歳、そしてなんと頼もしい15歳なのだろう。

その後始まった女子ダブルスでも日本の早田/伊藤が中国ペアにストレート勝ちで優勝を決めた。
日本ペアの早い展開に相手はついていけず、中陣から孫穎莎がなんとか盛り返すも、点数が競ったときの伊藤の大胆なロングサービスも活き、一気に寄り切った。

「去年のグランドファイナルで準優勝だったので、今年は絶対に優勝しようと話していました。昨日、一日練習できたので、ダブルスも良くなっている。美誠に助けられました」(早田)
「出足から良かった。オーストリアオープンで勝っている相手だけど、自分たちらしい試合をしようと決めていた。すごくうれしいのひとことです。さらに上を目指して世界チャンピオンになりたい」(伊藤)

最終日、日本の2種目制覇で幕を降ろしたグランドファイナル。
張本の強さ、早田/伊藤の大胆さ。そしてつかんだ世界ナンバーワン、本当におめでとう。
  • 勝負をかけたチキータが林高遠のフォアをぶち抜いた

  • 観客の拍手に応える張本

  • 林高遠は試合中盤から自信をなくしているように見えた

  • ストレート勝ちだが苦しい展開。早田/伊藤が優勝

  • 伊藤のスピードと早田の威力のナイスコンビ

  • なかなか勝機を見いだせなかった陳幸同/孫穎莎

  • 男子シングルス優勝:張本智和

  • 女子ダブルス優勝:早田ひな/伊藤美誠