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 来週から卓球のワールドツアーは中国オープンが始まる。来年1月の東京五輪日本代表決定に向け、重要なプラチナ大会として、位置づけられている。
 その代表選手の中には世界選手権混合ダブルスのメダリストの吉村真晴と石川佳純もいる。
 
 1カ月前の4月21日に閉幕した世界選手権ブダペスト大会。混合ダブルスの吉村真晴と石川佳純のダブルスは3大会連続でメダルを獲得した。4年前の蘇州大会で銀メダル、2年前のデュッセルドルフ大会では金メダル、そして今大会は決勝で中国ペアに敗れ、銀メダルで終わったものの、価値あるメダルであることに違いない。
 男子種目では張本智和、水谷隼、丹羽孝希のシングルス、男子ダブルスでもメダルを逃し、吉村の混合ダブルスだけが唯一の男子メダルとなった。

 吉村・石川のメダルペアも、実は大会前、急きょ決まったペアだった。もともと張本・石川のペアがエントリーしていたのだが、張本は右手薬指の故障のために混合ダブルスのエントリーを見送った。
 張本の代わりに石川のパートナーに指名されたのは吉村真晴だった。過去2大会での実績を買われての起用だったが、突然の代表決定だったために準備期間もなく、ブダペストに入ることになった。「 今までの世界選手権やオリンピックと比べると本当に難しい大会でした。ただ、石川さんと組むということ自体がとても楽しみだったし、自分たちの調整は知っているし、良い形で準備ができたので、試合が入る時には自信を持って大会に臨めました」(吉村)。
 
 大会に入ると、吉村の調子のアップダウンが激しかった。一発で打ち抜くボールが入ったかと思えば、ミスを繰り返す場面もあった。そこで百戦錬磨の石川がしっかりサポートしてゲームを作っていく。通常の混合ダブルスでは男子の選手が女子選手を引っ張り、試合の流れを作っていくのだが、この日本ペアは逆だ。吉村の爆発力を引き出すように、石川がゲームを読み、得点を整えていく。まさに姉さん女房のような石川の落ち着きぶりが光っていた。
 
 メダルを決めた後の卓球王国へのインタビューでは今後のことを語った二人のコメントも印象的だった。
(以下は卓球王国最新号からの抜粋)
——2年後は?
石川 2年後は何をしてるかわからない(笑)。
吉村 おれもわからない。
石川 また一緒に出たいよね。また出たくない?
吉村 出たい。4大会連続決勝。2年後も出たいです! 
石川 それすごいよね。それ、目指して頑張ろうかな。
——アピールしてください。
石川 2年後も出たいです!(笑)
吉村 4大会連続で決勝に行きます!(笑)
吉村・石川 宣言です。(大笑)

 世界選手権に出場した日本選手の混合ダブルスにおいて、同一ペアで3大会連続のメダル獲得は史上初めての快挙。本人たちが言うように2年後のメダル獲得も夢ではない。

*インタビューは卓球王国最新号で掲載しています
  • 吉村の爆発力と石川の安定感と勝負勘が際立っていた混合ダブルス

  • 同一ペアでの3大会連続の混合複メダル獲得は日本初の快挙