昨日より東京・港区スポーツセンターで開催されているITTF PTT(パラテーブルテニス) ジャパンオープン東京大会。大会2日目の今日は男女シングルスのクラス別全22種目が終了し、日本勢では男子クラス10で垣田斉明、女子クラス8で友野有理が見事地元優勝を果たした。各クラスでの日本勢の入賞は下記のとおり。
【男子クラス4】
3位:齊藤元希
【男子クラス5】
3位:中本亨
【男子クラス9】
3位:岩渕幸洋
【男子クラス10】
優勝:垣田斉明
【男子クラス11】
3位:加藤耕也、竹守彪
【女子クラス2-3】
3位:茶田ゆきみ
【女子クラス5】
準優勝:別所キミヱ
【女子クラス8】
優勝:友野有理
3位:廣兼めぐみ
【女子クラス10】
3位:竹内望、工藤恭子
【女子クラス11】
3位:古川佳奈美、伊藤槙紀
男子クラス10優勝の垣田は予選リーグを2位通過も、トーナメント準決勝でフルゲームの接戦をものにして決勝進出。決勝では予選リーグで敗れていたシラパコーン(タイ)にリベンジを果たし優勝を飾った。日本体育大1年生の友野は丁寧にコースを突くラリーでクラス8制覇。準決勝ではライバルでもある廣兼に勝利し、決勝ではメディナ(フィリピン)を振り切った。
知的障がいのクラス11では男女ともに2つの銅メダルを獲得。女子の古川は予選リーグでロンドンパラリンピック銅メダルのコサチェワ(ロシア)、準々決勝でリオパラリンピック金メダルのコスミナ(ウクライナ)に勝利。準決勝でも現在世界ランキング1位のプロコフェワ(ロシア)相手にゲームカウント1-2の6-10から挽回し、最終ゲームまで持ち込むなど健闘を見せた。リオパラリンピック代表の竹守彪は同大会銅メダルのフォンエネム(オーストラリア)と接戦を展開したが、惜しくも及ばず。
女子クラス10の竹内はリオでオリンピック、パラリンピックの両方に出場した実力者のタッパー(オーストラリア)相手に2-0とゲームをリードしたが、惜しくも逆転負け。それでも「バック面を表ソフトに変えて、それを効果的に使えた」と手応えを口にした。上位進出が期待された男子クラス9の岩渕は北京、ロンドンパラリンピック王者のマ・リン(オーストラリア)の回転量のあるドライブに苦しみ準決勝敗退。別所はジャン・ヨンア(韓国)の広角なコース取りの前に1-3で敗れ優勝を逃した。
各国から集った選手たちの見せる個性的かつ多彩なプレーは必見。障がいを乗り越えた、むしろ障がいがあるからこその独創的なプレーは驚きの連続だ。現在、男女団体戦が進行中で、最終日の明日に各クラスの順位が決定する。ぜひとも会場に足を運んで、見たことのない、自由で可能性に満ちた卓球の世界を堪能してほしい。