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 8月15日より、夏のビッグゲーム・インターハイが開幕するが、こちらも高校生による日本一決定戦である全国高等学校定時制通信制卓球大会、通称「定通制」が8月6日から今日8日まで東京・駒沢屋内球技場で開催された。

【男子団体】
優勝:向陽台(通)・生蘭学園(神奈川)
準優勝:クラーク記念国際(通)・横浜(神奈川)
3位:大江戸(東京)、神戸工科(兵庫)

【女子団体】
優勝:荻窪(東京)
準優勝:横手(秋田)
3位:静岡中央(静岡)、相模向陽館(神奈川)

 団体戦は男子が向陽台(通)・生蘭学園、女子は荻窪が優勝。向陽台(通)・生蘭学園は水下、大山、小幡とエースクラス3人が揃う強力布陣。昨年大会と同じ顔合わせとなった決勝ではトップで小幡がクラーク記念国際(通)・横浜のエースである大和を最終ゲームまでもつれた末に下す殊勲の星。2番大下も快勝、3番の水下/小幡ペアもストレートで勝利し、オール3-0の完全優勝で3連覇を決めた。
 本命不在、群雄割拠の女子は接戦の連続を勝ち抜いた荻窪に栄冠。エースの内山が確実にポイントを奪い、黒田/樋口のダブルスも神懸かり的な勝負強さで競り合いを次々とものにして勝利に貢献。決勝も前半で1-1となるもダブルスが競り勝ち王手をかけると、シングルスでもベスト8に入った黒田が会心の試合運びで勝利をあげて横手を下した。


【男子シングルス】
優勝:大和俊介(クラーク記念国際(通)・横浜/神奈川)
準優勝:水下流星(向陽台(通)・生蘭学園/神奈川)
3位:石井寛人(水戸平成学園(通)/茨城)、神内柊介(有朋/北海道)

【女子シングルス】
優勝:大﨑風和里(星槎国際(通)・立川/東京)
準優勝:吉原栞那(明秀学園日立(通)/茨城)
3位:大下莉奈(朱雀(通)/京都)、宮内秋穂(広島市立大手町商業/広島)

 男子シングルスは昨年1年生で優勝の大和が大熱戦の決勝を制し、見事2連覇。同じ神奈川でよく練習する間柄の水下との決勝は、序盤から水下がチキータで主導権を奪い、両ハンドドライブを炸裂させる。水下が2-1とゲームをリードするも、「苦しかった4ゲーム目を取れていけると思った」と大和が水下の攻撃をしのぎながら逆襲。5ゲーム目終盤までクロスゲームとなったが、最後はミスなく攻め切った大和が振り切って、王座を守った。女子シングルス優勝の大﨑は初出場ながら、全中出場経験もある実力者。ミスの少ない的確な両ハンド攻撃で、落としたゲームはわずか1という完勝で頂点まで突っ走った。

 今年も含め、東京・駒沢体育館、もしくは駒沢屋内球技場で行われてきた定通制だが、来年度大会は東京オリンピック開催により体育館の確保が困難なため、奈良県での開催となる。会場が変わっても、変わらぬ熱気と好ゲームに期待したい。

 この大会の模様は卓球王国11月号(9月21日発売)に掲載しますので、お楽しみに!