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●男子シングルス1回戦
水谷隼(日本) 10、−9、−5、9、2、−0、4  オフチャロフ(ドイツ)

 1ゲーム目、スタートからオフチャロフが飛ばしていく。10−5から水谷がジリジリ挽回し、10−9で早くもオフチャロフはタイムアウト。水谷のドライブレシーブで10−10に追いつく。最後は水谷がYGの下回転サービスでエースを取り、11−6と逆転でゲームを先取。
 2ゲーム目からはオフチャロフのペーストなり、1−2とゲームをひっくり返された水谷。4ゲーム目を取り、2−2にして、FAST5になった5ゲームを取るも、6ゲーム目がオフチャロフが取り、3−3とされ、最終ゲームへ。
 最終ゲーム、4−4。最後は思い切って渾身のバックドライブで勝負を決めた。ネット記事やワイドショーを騒がせていた水谷が、もやもやとした空気を振り払うような最高のプレーを見せた。

——試合を振り返ってください。
「T2は特別なルールなので、今回接戦をものにできたので良かった。この半年間、5試合くらい、マッチポイントを握っていてから逆転負けが続いていて、苦しい試合ばかりだった。今日も、マッチポイントを取ったときに負けるんじゃないかと不安になったけど、最後は自分を信じてプレーができて良かった。この接戦をものにできたことはこれから先の試合にも生きてくる。次も苦しい試合を勝ちきれるように頑張ります。今日は相手が積極的に攻めてきて、守りになることが多かったけど、守りで緩急をつけて点数を取れることができたし、サービスで点を取ることもできた」
——1ゲーム目、ゲームポイントを取られてからの逆転したのは大きかったと思う。
「1ゲーム目はあっという間に点数が離れた。今日はトスで勝って、サイド(場所)を取った。このコートは光の影響を受けにくいサイドがあるので、1ゲーム目をそのサイドを取って、1ゲーム目を絶対取りたかったけど、序盤からリードされた。1ゲーム目を取られていたら2ゲーム目も取られたと思う。逆転できたのは、たまたまですね」
——後ろのLEDの文字の白さや背景のライトも気になるけど。
「気にすればするほど見えなくなるので、何も考えずに適当に打つしかない」
——最終ゲームの前の気持ちはどういう感じだったのだろう。
「最近はゲームオールでは連敗、負け続けだったので、今日もそういう展開かと思った。負け方が良くないパターンかと思ってました。戦術も考えるけど、最近の悪い流れを絶ちきるように、気持ちで負けないようにプレーしました」
——最終ゲームの4−4で、サービスがネットインしてミスしたかと一瞬ヒヤリしました。
「ロングサービスをするのは決めていたけど、まさかネットインするとは思わなかった。相手もチキータしようとしていたので入っていたらかなりの確率でサービスエースを取れていたんじゃないか。読みは悪くなかった。いつもよりサービスの質が低かったかな。次は相手は絶対チキータをしてくると思ったので、それまでフォア前への縦回転のサービスをツッツキで返していたので、最後はそのサービスを出しました。最後、ループではなくて、バックハンドで振り切れたのは成長したところなのかと思います」
——昨日は、代表争いをしている丹羽選手が勝っているけど、その影響は?
「それはないですね。状況的には、ぼくのシングルス(2枠入り)は難しいと思うので、あまり気にしないで、何とか3番手に選ばれるように頑張るだけです」