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T2ダイヤモンド4日目
●男子シングルス決勝
許シン(中国/シュ・シン) 9、5、8、6 林ユン儒(チャイニーズタイペイ/リン・ユンジュ)

ブロックの名手たちが手こずる許シンの強烈なドライブを天才・林ユン儒はどうやって攻略するのだろうか。今大会の林ユン儒の出来の良さを見ていると、許シン超えもありえるのでは?と予想されたが、その期待を吹っ飛ばすかのように許シンが完勝した。

序盤から許シンの強烈なドライブが火を噴き、林ユン儒の堅陣を崩していく。林ユン儒も果敢にカウンターを狙っていくが、フォア対フォアでは勝てず、曲がって浮き上がる許シンのドライブに角度とタイミングが合わない。バックでチャンスを作ろうも、チキータのコースを読んだ許シンのカウンターに捕まり、得意の展開に持ち込めなかった。

また、ジャパンオープンの決勝では効いていたサービスも許シンはしっかりと対策しており、レシーブミスはほぼなく、むしろ一発で打ち抜く場面も多かった。どんな相手にも臆することなくロングサービスを出していく林ユン儒だが、許シンに対しては中盤から短い縦回転が主体にせざるを得なかったのだ。サービスを封じられた林ユン儒は、翼をもがれたのも同然だ。

林ユン儒が唯一チャンスがあったとしたら3ゲーム目だろう。リスクのあるストレート攻撃で厳しく許シンのフォアを狙い、大きく飛びつかせる戦術だ。しかし、甘いコースでは許シンの足が届いてしまう。あくまで打ち抜くレベルのスピードで狙わないと逆に許シンのフォアで倍返しを食らってしまう。
後半になるにつれて、無理に強く攻めるしかなかった林ユン儒がミスを重ね、その隙きを許シンは見逃さなかった。

スコアは4−0。圧巻の試合だ。
まさに最強のペンホルダー・許シン。
優勝のコメントでは
「2位だったら賞金は子どもの粉ミルク代だったのですが、1位になったのでさらに妻のためにブランドバッグをいくつか買うでしょうね」と会場を笑わせた許シン。

許シンは、海外選手に絶大的な強さを見せる反面、馬龍・樊振東にはやや分が悪く、東京五輪のシングルスに出場するかは未確定。また、劉詩ウェンとの混合ダブルスも有力視されているため、3種目戦うことが足かせとなり、シングルスの枠から外されるかもしれない。
「いや、やれる。俺は強い」
コート上の許シンはさもそう言っているように見えた。
絶対的な強さを見せつけ、ビッグタイトルへのチャンスを自分の手で掴もうとしている。