スマホ版に
戻る

トピックス

トップニューストピックス
 今まで勝ったことのない、許シンからの白星を逃した張本智和。試合後に戻ってきたベンチに、何度も拳を打ちつけた。以下は試合後のミックスゾーンでのコメント。

 「笑うしかないですね。涙を通り越して笑うしかないです。試合中はずっと冷静に戦えていたので、今でも冷静なんですけど、何が足りなかったのかよくわからない。男子ワールドカップから調子が良くて、誰とやっても競れる自信はあった。2ゲーム目を競って取って、今日はいけるかもしれないと思いました。7ゲームを通じて自分が押していたところもあると思う。それでも最後勝ちきれなかったのは、自分も悪くなかったけど、相手も良かった。もっと良いプレーをしないといけない。自分が悪くなかったからといって甘えずに次に生かしたい。

 許シン選手からマッチポイントは取りましたけど、『あと1点が取れない』という感じはありました。6ゲーム目の10−9で少し急いでサービスを出してしまって、7ゲーム目も10−8で相手のサービスで、最後のゲームはレシーブで全然取れていなかった。中国選手とは十分競ってきて、十分戦ってきたのに、勝てなかった。追い詰めたというよりは、また勝てなかったという気持ちのほうが大きいです。自分が練習して、やってきている方向は悪くないと思えるので、最後の気持ちや決断が足りない。もっと自分の限界を超えないと勝てないのかなと思います。

 今年1年、なかなか大事なところで勝ちきれずに、最後の1試合までこういう結果になってしまったので、今までで一番悔しい1年だった。来年は二度と後悔しないよう、すぐ練習を始めたいと思います。この負けが東京五輪の勝ちにつながればいいと思いますけど、自分はオリンピックより目の前の試合に勝つことがうれしい。今はただただ悔しいです」(張本)