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 インターハイ、全中などの全国大会が中止となる中、特に高校3年生の救済を目的とした府大会を京都府の高体連卓球専門部主催で実施することがほぼ決まった。
 8月13日に京都市で、8月18日、19日が北部の福知山市で開催。新型コロナウイルス感染のリスクを最大限回避しつつ、京都府のすべての高校を対象にした大会となる模様だ。新型コロナウイルスの第2波、3波が来ない限りは、団体戦とシングルスの大会を実施する方向で検討を進めている。

 インターハイ常連校でもある東山高校の宮木操卓球部監督はこう語った。
「今のままでは3年生があまりにもかわいそうなので、大会を実施できる道筋ができてよかった。高体連の卓球でも、強化と普及は大事だと前監督の今井良春先生からも何度も言われていた。特に公立校の卓球部の子どもたちのためにも開催しないといけない」
 府内での大会では、宿泊をともなう移動はなく、大会スケジュールでも密集にならないように、時間帯で男子と女子を分けたり、また京都市内と北部の福知山での開催にするなど配慮されている。
 6月中に全顧問の先生を集めて、顧問総会を開き、その席で了承されれば、本格的に準備に入るとのこと。

 京都の場合は、7月末までが学校の1学期で、3週間程度の夏季休暇が想定されているが、主催者の「子どもたちを救おう」という思いで大会が開催されそうだ。無事に終わり、子どもたちに良き思い出となることを祈りたい。

 現在、全国各地で子どもたち、特に中学3年生、高校3年生たちをなんとか卓球の大会に参加させたい、経験させたいという機運が高まっている。県や市の卓球協会が先頭に立って大会を主催できないという話も聞こえてくる中、試合方式や大会スケジュールに配慮しながら、独自の大会を模索している京都の高体連卓球専門部の方針は「京都モデル」とも言えよう。