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 一般社団法人日本肢体不自由者卓球協会および一般社団法人日本知的障がい者卓球連盟は6月30日に国際卓球連盟からの正式通知を受け、世界ランキング枠による出場規定を満たした東京パラリンピック日本代表推薦選手5名を承認した。今回の発表は日本肢体不自由者卓球協会と日本知的障がい者卓球連盟の推薦選手に決定、つまり各選手が世界ランキングによる「出場権」を獲得したということ。この後、日本パラリンピック委員会からの承認を受けて日本代表選手として正式に出場が決定する。推薦選手に決定したのは、下記の5選手。

【肢体不自由】
・岩渕幸洋(男子クラス9)
・八木克勝(男子クラス7)

【知的】
・竹守彪(男子クラス11)
・浅野俊(男子クラス11)
・古川佳奈美(女子クラス11)
※浅野はITTFの定めるクラス分けテスト開催大会(コスタリカ・12月開催予定)への出場およびテスト受講が条件とされる

 リオパラリンピックに出場し、2大会連続で推薦選手となったのは岩渕と竹守の2名。岩渕は初めて挑んだリオパラリンピックでは無念の予選リーグ敗退。同じくリオが初出場だった竹守は予選リーグながら金メダルを獲得したバンアケル(ベルギー)にフルゲームまで迫る健闘を見せた。
 八木、浅野、古川の3名は出場が決まれば初のパラリンピック出場。八木は昨年のアジア選手権シングルス・クラス7で準優勝、浅野は同大会のシングルス・クラス11で優勝の実力。今回の推薦選手の中で唯一の女子選手となった古川は2018年パラ世界選手権シングルス・クラス11で3位に入賞、現時点で最新の4月1日発表の世界ランキングは5位と、表彰台も狙える位置にいる。
 今回の決定を受けて、岩渕、八木両選手は協会を通じてコメントを発表。コメントは下記のとおり。

★東京パラリンピック日本推薦選手コメント(プレスリリースより)
岩渕幸洋
「試合の予定も軒並みキャンセルになってしまっている中ですが、こうして発表していただけたことを活力にして、来年に向けて準備をしていきたい。東京パラリンピックでは『金メダル以上』を目標とし、パラ卓球の面白さを発信していくとともに、今一度スポーツの素晴らしさに気がついていただけるきっかけになるような最高のパフォーマンスを目指していきたいと思います」

八木克勝
「東京パラリンピックの出場権を得たことですが、まだ実感がありません。まずは世の中の安寧、そして世界のすべての人がスポーツを楽しめるような状態になることを願います。そして東京パラリンピックではスポーツができる喜びを表現できるようなプレーをしていきたいです。今まで私に関わってくれたすべての方々に感謝し、これからも一瞬一瞬を楽しんでいきます」
  • リオのリベンジを期す岩渕

  • 竹守は力強いプレーでメダルを狙う

  • 八木はバック粒高を活かしたプレーで出場権獲得

  • 女子唯一の推薦選手となった古川は世界ランキング5位