スマホ版に
戻る

トピックス

トップニューストピックス
 11月8日から中国・山東省威海市で行われている女子ワールドカップ。大会第2日目の9日、決勝トーナメント1回戦と準々決勝が行われた。結果は下記のとおりとなった。

●女子シングルス・決勝トーナメント1回戦
伊藤美誠(スターツ) ー6、7、7、11、7 田志希(韓国)
陳思羽(チャイニーズタイペイ) ー8、4、ー3、ー10、3、7、6 杜凱琹(香港)
孫穎莎(中国) 5、5、8、ー8、7 A.ディアス(プエルトリコ)
石川佳純(全農) 8、7、5、4 徐孝元(韓国)
陳夢(中国) 6、1、3、7 スッチ(ルーマニア)
ハン・イン(ドイツ) 7、ー9、ー5、9、ー8、5、6 ポルカノバ(オーストリア)
リリー・チャン(アメリカ) 7、8、9、ー8、ー8、11 馮天薇(シンガポール)
鄭怡静(チャイニーズタイペイ) 5、4、4、3 ウー・ユエ(アメリカ)

●準々決勝
伊藤美誠 6、6、7、ー6、5 陳思羽
孫穎莎 6、4、4、7 石川佳純
陳夢 8、6、3、9 リリー・チャン
ハン・イン 10、ー3、ー7、9、10、6 鄭怡静

 伊藤美誠が決勝トーナメント1回戦で田志希、準々決勝で陳思羽をともに4ー1で破り、準決勝進出。初戦の田志希戦では1ゲーム目を落とし、4ゲーム目も先にゲームポイントを奪われるなど、さすがの「強心臓」伊藤も約8カ月ぶりの国際大会でのプレーに緊張を隠せなかったが、「1ゲーム目はすごく緊張したけど、少しずつ慣れてきて、良いプレーになってきました」と試合後にコメント(出典:ITTF)。新たに披露した新フォームの巻き込みサービスについては、「新型コロナでの自粛期間に練習してきたので、今日の試合で試すことができてうれしい」と語った。

 明日の準決勝では、ライバル・孫穎莎との大一番を迎える。孫穎莎戦に向け、「明日はどちらが勝つことになっても全力を尽くします。中国はもちろん、日本、そして世界中の皆さんに素晴らしい試合を見せられるようにしたい」と抱負を語った伊藤。中国は大会前に四川省成都市で集合訓練を行い、「仮想・伊藤美誠」のプレーヤーを複数揃えて、対策練習に励んでいる。

 ふたりのシングルスでの最後の対戦は、昨年11月のT2ダイヤモンドで、5ゲーム目以降は5点先取となる特殊ルールの中で4ー3で孫穎莎が勝利。その2週間前に東京で行われたチームワールドカップでは、2ゲームを先取した伊藤が最終ゲーム10ー7でマッチポイントを握ったが、惜しくも孫穎莎に逆転を許した。今回はどのような試合展開となるか?

 決勝トーナメント1回戦で徐孝元のカットを完璧に攻略した石川佳純は、徐孝元のミドルを効果的に攻めてチャンスメイク&決定打。危なげない試合運びで準々決勝に進み、孫穎莎と激突した。変化のある巻き込みサービス、回り込んでバックストレートに打ち抜くフォアのパワードライブなど、随所に好プレーを見せた石川だが、孫穎莎は体がひと回り大きくなり、前陣での連続バックドライブは威力と安定性を兼ね備えていた。激しいラリー戦を演じながらも、0ー4で敗れた石川はベスト8。次なる大会は11月19〜22日に中国・鄭州で行われるITTFファイナルだ。

 「今まで石川選手とは何度も対戦していて、お互いのプレーには慣れている。それでも、彼女はとても強い選手ですから、試合前には十分に準備をしなければいけません。試合前にはコーチから、集中して辛抱強く戦うことをアドバイスされました」(孫穎莎)

※写真提供:レミー・グロス/ITTF
  • アジアの強豪を連破した伊藤。いざ、孫穎莎との大一番へ

  • 新しいフォームの巻き込みサービスも披露

  • 徐孝元のカットを攻略し、ベスト8に入った石川

  • さらに力強さを増したプレーを見せた孫穎莎

  • 鄭怡静を破ってベスト4に進出したハン・イン