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 マカオで開催中の「WTT(ワールド・テーブルテニス)マカオ」の大会第3日目は、優勝決定トーナメントである「エリミネーション・ファイナルズ」の男女準々決勝が行われた。結果は下記のとおり。

【WTTマカオ 3日目】
〈男子〉
●準々決勝
※11ポイント先取の5ゲームズマッチ。5ゲーム目以外はジュースなし
林高遠(中国) −10、7、9、5 方博(中国)
馬龍(中国) 8、7、−10、−9、5 鄭栄植(韓国)
ファルク(スウェーデン) 7、10、−2、8 許シン(中国)
王楚欽(中国) 10、−8、4、−7、9 カルデラノ(ブラジル)

〈女子〉
●準々決勝
孫穎莎(中国) 6、−10、3、−6、9 王芸迪(中国)
陳幸同(中国) −10、−7、9、8、12 丁寧(中国)
陳夢(中国) 10、7、−10、3 馮天薇(シンガポール)
王曼昱(中国) 3、7、−8、3 鄭怡静(チャイニーズタイペイ)

 男女シングルスとも中国勢が上位を占める中、ただひとりベスト4に勝ち残ったのは19年世界選手権準優勝のマティアス・ファルク(スウェーデン)。ファルクはコースの読みにくい、コンパクトなスイングのバックドライブをコースに打ち分け、要所で鋭いカウンタースマッシュが決まる。4ゲーム目の10−8で迎えた2回目のマッチポイントでも、鮮やかなフォアストレートへのカウンタースマッシュで打ち抜いた。

カルデラノも両ハンドの豪腕を武器に、王楚欽と大激戦を演じたが、9−5とリードして先にゲームポイントを奪った1ゲーム目を逆転されたのが惜しまれる。最終ゲーム、7−10から9−10まで挽回したが、あと一歩及ばなかった。馬龍といつも接戦を展開する鄭栄植も、0−2からバックハンドの緩急で粘り強く2−2に追いつくも、5ゲーム目は出足で離された。

 女子は日本勢不在の中、やはり中国の強さが際立っている。中国女子チームのキャプテン・丁寧は、後輩の陳幸同から2ゲームを先取しながら逆転負け。およそ8カ月ぶりの復帰戦はここで終戦となった。今年6月で30歳の大台を迎え、中陣での驚異的な粘りとフットワークもさすがに全盛期には及ばないが、存在感は示した。陳夢と孫穎莎の台頭で、東京五輪への道は険しさを増しているが、まだまだ元気なプレーをファンに見せてほしい。

 WTTマカオは大会第4日目の28日に男女シングルス準決勝、最終日に男女シングルス決勝が進行。準決勝は7ゲームズマッチだが、決勝は9ゲームズマッチというハードな試合方式だ。
  • 許シンを破り、世界選手権ファイナリストの実力を示したファルク

  • ベンチでの許シン(右)と陳チィコーチ。苦戦にこの表情

  • 充実のプレーを見せたカルデラノだが、王楚欽にあと一歩

  • 丁寧、ベスト8で姿を消したが、まだまだ元気なプレーを見せてほしい