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 4月24日の午後5時33分、卓球歴史家の藤井基男さんが逝去された。享年76歳だった。
 藤井さんは岩手大学卒業後、県庁に入り、その後、タマス社で「卓球レポート」の編集長を務めた。のちに「卓球ジャーナル」「卓球日本」「卓球マガジン」などの専門誌の編集にたずさわり、多くの著書を残している。卓球王国からは「卓球 知識の泉」「卓球まるごと用語事典」「荻村さんの夢」を刊行。
 現役選手としては56年の東京での世界選手権に日本代表として出場し、混合ダブルスで3位に入っている。またシェークハンドのカットマンとして、50年代から60年代の世界選手権や全日本合宿では練習パートナーとして日本代表を支えた。全日本チームのコーチやサウジアラビアのコーチも経験した。
 一方、卓球関係の事務能力を買われ、世界選手権千葉大会組織委員会事務局長、日本卓球協会事務局長、同専務理事、日本卓球リーグ実業団連盟事務局長を歴任した。
 卓球ジャーナリスト、編集者、そして協会の事務局長、専務理事というように幅広く活躍し、長く日本の卓球界を裏で支えてきた。また、元国際卓球連盟会長の荻村伊智朗氏の親友であり、良きパートナーとして、その活動をサポートしたことでも有名だった。