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 6月11~15日まで和歌山で開催されたITTFプロツアー・ジャパンオープン荻村杯が行われた。今年は中国からの参戦はなかったが、強豪の韓国からはナショナルチームに加えて実業団派遣選手も参戦し、熱戦が繰り広げられた。

 そんな中、男子シングルスは韓国の呉尚垠が07年韓国オープン以来の優勝。準々決勝で水谷、準決勝で吉田を下して決勝に進出すると、決勝ではバウム(ドイツ)をゲームオールで下した。呉尚垠はコンパクトなスイングの両ハンド攻守で相手を左右に振り、チャンスと見るや“アジアの大砲”と恐れられた両ハンドパワードライブを炸裂させた。準優勝のバウムは予選からの出場だったが、オフチャロフ(ドイツ)、シュラガー(オーストリア)を下して勝ち上がった。まだ荒削りだが、ラリー戦に強く魅力のある選手だ。
 日本選手では、朱世赫(韓国)を下した吉田が3位に入った。
 女子は第1シードの朴美英(韓国)vs.第2シードの平野との対戦になり、朴美英が4-1で勝利。2回戦の藤沼から、森園、石垣、そして平野と、日本人選手に4連勝し、06年チリオープン以来の栄冠を勝ち取った。カット打ちに定評のある平野も打ち崩せなかった堅いカットに加え、カットマンらしからぬ強力なフォアドライブを見せた。
 平野は、プロツアー3勝目はならなかったが堂々の準優勝。また、石垣優香が、福原やサマラ(ルーマニア)などに勝利して3位に入った。


男子シングルス優勝:呉尚垠

女子シングルス優勝:朴美英


 男子ダブルスは世界選手権横浜大会3位の水谷/岸川が続く2連勝。女子ダブルスは平野/樋浦がチームメイトらしい抜群のコンビネーションを武器にプロツアー初優勝を飾り、日本人ペアのアベック優勝となった。また、U-21男子シングルスでは大矢が優勝。女子では若宮が準優勝するなど、地元開催で日本人選手の活躍が光った大会となった。


男子ダブルス優勝:水谷/岸川

女子ダブルス優勝:平野/樋浦


各種目の優勝記録は以下の通り

●男子シングルス:呉尚垠(韓国)
●女子シングルス:朴美英(韓国)
●男子ダブルス:水谷隼/岸川聖也(日本)
●女子ダブルス:平野早矢香/樋浦令子(日本)
●U-21男子シングルス:大矢英俊(日本)
●U-21女子シングルス:ユ・モンユ(シンガポール)