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 TSPのブランドでおなじみのヤマト卓球株式会社(本社・大阪)は12月28日に臨時株主総会を開き、昨年、現役を引退した松下浩二氏が同社の新代表取締役社長に就任することを決定した。鈴木英幾前社長は相談役に退く。
 近年、ヤマト卓球は売り上げが伸びずに苦しんできたが、経営再建にはかつらメーカーのスヴェンソンが資金援助を行い、実質的な親会社となった。「昨年の秋、松下君から相談を受けた。ヤマト卓球の鈴木社長から、経営状態に問題があるため誰かに譲りたいという話を聞き、熟考の結果、再建のために自分がやりたいということだった。TSPが存続することが卓球界の発展のためにも望ましい。卓球界への恩返しもできるということで、全面的に支援することを決めた」とスヴェンソンの兒玉圭司社長。
「今までチームマツシタの社長としてイベントを行い、水谷、岸川選手などのマネージメントを行ったり、早稲田大学大学院でスポーツビジネスの勉強をしてきた。1年前に現役を引退しましたが、もうワンステップ上に行きたい。さらに日本の卓球界の発展に貢献したい、また今までの勉強や経験を生かしたいという思いがあり、ヤマト卓球の社長に就任する決意をしました。経営を通して、日本の卓球の未来のための仕事をしたい」と新社長の松下浩二氏は力強く語った。
 今まで卓球界のパイオニアとして走り続けた松下氏。42歳という若さで、卓球界に新風を吹き込むかもしれない。