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 7月14~16日、味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で11月に開催されるアジア競技大会の男子代表選考会が行われた。

 20人の参加選手が10人ずつのAリーグ、Bリーグに分かれての総当たり戦。それぞれ2位までが準決勝のトーナメント戦に進む。9試合、7ゲームスマッチの体力戦を勝ち抜いたのは、Aリーグ・塩野真人(東京アート)、丹羽孝希(青森山田高)。Bリーグ・松平賢二(青森大)、松平健太(早稲田大)の4選手。

 準決勝では松平健太と塩野真人が対戦。
 松平健太は塩野のカットをループドライブとスピードドライブで崩し、1ゲームを先行するも塩野がここから怒涛の猛攻。一気に3ゲームを先取して王手をかけた。しかし松平健太もここから粘りを見せて、最終ゲームに持ち込む。最終ゲームは一進一退の攻防になり、塩野が先にマッチポイントを奪うも、松平健太が逆転勝ちで決勝に駒を進めた。

松平健 6、-10、-10、-7、8、5、10 塩野

 塩野は先にマッチポイントを奪うが…
 最後は健太が粘り勝ち

もうひとつの準決勝は松平賢二と丹羽孝希が対戦。
 1ゲーム目の1本目から声を出し、気合い十分の松平賢二だが、勝負所でミスが目立ち、ラリーになっても丹羽の速さに翻弄された。Bリーグ全勝で準決勝に臨んだ松平賢二だったが、高校一年生の丹羽にまさかの完敗で肩を落とした。

丹羽 6、-8、5、4、8 松平賢

賢二、チャンスを生かせず

 決勝の序盤は塩野戦の疲れが見える松平が精彩を欠き、あっという間に2ゲームを丹羽に取られるが、3ゲーム目からは目の覚めるフォアドライブとカウンターを連発。3ゲームを連取して、4ゲーム目もリードし、マッチポイントを奪うが、ここは丹羽が粘り、最終ゲームに突入。序盤に松平が突っ走るが、丹羽が神懸かり的なカウンターで逆転に成功。そのまま丹羽がマッチポイントを握り、勝負あったと思われたが、松平のロビングを打ちあぐね、勝負はジュースへ。お互いにマッチポイントを握っては阻止され、を繰り返したが、最後は松平の執念が丹羽をとらえた。

先に3ゲームを奪い、一気に行くと思われたが…
健太、フォアが冴えた

激しいラリー戦を制した

 代表に内定した松平健太は「モスクワで情けないプレーをしてしまったので、自分のプレーを変えようと思い、合宿してきました。しゃがみ込みサービスではなく、フォアサービスで展開できるように練習したおかげで、フォアで攻める回数が多くなり、得点力が上がったと思います。アジア大会では活躍できるように頑張ります」とコメント。

アジア大会での活躍を誓った

 宮崎男子監督は「ニュー健太が見られました。モスクワ大会では調子が悪く、なかなか勝てませんでしたが、ようやく復調したのではないでしょうか。アジア競技大会で一人でも多く強い選手を倒して経験を積み、ロンドン五輪を視野に入れてほしい」。