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 10月15日、ドイツ卓球協会は、ドーピング検査での禁止薬物『クレンブテロール』の陽性反応による、ディミトリ・オフチャロフ(下写真)への出場停止処分を解除することを発表した。

 大会への出場が暫定的に停止され、最悪の場合、2年間の出場停止という重い処分が下される可能性もあったオフチャロフ。しかし、毛髪の検査では、大量もしくは長期的な摂取を証明づける量のクレンブテロールは検出されず。中国オープンに出場した他の卓球選手に対する検査や、サンプルのより精密な検査も行われ、「オフチャロフはドーピング違反に該当しない」という結論に達した。中国オープンの際に摂取した食肉にクレンブテロールが含まれていた可能性が高いという。クレンブテロールには家畜の成長を促進し、食肉の赤身を増す効果があるため、中国国内では禁止されている家畜飼料への混入が後を絶たない。

「ドーピング違反の疑いが晴れて、胸をふさいでいた大きな石が取れたような気分だ。サンプルが陽性だったにも関わらず、ぼくの無実を信じ、支えてくれた人たちに心からありがとうと言いたい。ぼくを襲った悪夢は、今日すべって終わったんだ。ヨーロッパ選手権での足のケガも今は完治しているし、ぼくが愛しているこの卓球というスポーツに、思い切り打ち込みたい。ドイツ代表やロシアリーグでプレーするのが楽しみだよ」。ETTU(ヨーロッパ卓球連合)の取材に対し、喜びのコメントを寄せたオフチャロフ。11月10日から行われる今シーズンのプロツアー最終戦・ポーランドオープンにも滑り込みセーフでエントリーし、12月のプロツアー・グランドファイナルへの出場も視野に入れている。