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 1950~60年代に世界のトップ選手として活躍し、79年世界選手権・男子団体でハンガリーを優勝に導いた名将ゾルタン・ベルチック(ハンガリー)が、ハンガリーの首都ブダペストで逝去した。享年73。

 ベルチック氏は1937年8月7日、ノヴィサド(当時ユーゴスラビア王国)生まれ。カットを主体としたオールラウンドプレーヤーで、1950年代からハンガリーの中心選手として活躍。57・59年世界選手権・男子団体決勝ではハンガリーチームの一員として日本チームと対戦し、黄金時代を迎えていた日本の好敵手となった。58年に行われた第1回ヨーロッパ選手権で優勝し、初代ヨーロッパチャンピオンにもなっている。

 現役引退後はハンガリー男子チームの監督としても多くの実績を挙げ、79年世界選手権ピョンヤン大会の男子団体では、イストバン・ヨニエル、ティボー・クランパ、ガボー・ゲルゲリーの「ハンガリー三銃士」を率いて快進撃。徹底的に強化した台上プレーからパワードライブを打ち込むスタイルで、決勝では中国に5-1で完勝し、古豪ハンガリーに27年ぶりの優勝をもたらした。
 欧州随一の「闘将」「名将」と呼ばれ、多くの指導書を執筆し、日本のジュニア選手の指導にも当たった。ご冥福をお祈りします。