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 中国の5種目完全制覇に終わった世界選手権ロッテルダム大会(個人戦)。その最終日の表彰式で、思わぬアクシデントがあった。女子ダブルス優勝の郭躍/李暁霞(中国)に、男子シングルスの優勝杯である『セント・ブライド杯』が、男子シングルス優勝の張継科(中国)に、女子ダブルスの優勝杯である『W.J.ポープ杯』が授与されてしまったのだ。

 大会最終日の朝、王国取材班が会場に到着してみると、表彰式が行われるスペースに『セント・ブライド杯』がぽつんと置かれていた。この優勝杯と記念写真を撮っている関係者やマスコミも結構いた。最終日といえば男子シングルス決勝ということで、『セント・ブライド杯』を飾りに置いておいたのかもしれない。しかし、表彰式は女子ダブルスが先。結局、『セント・ブライド杯』が郭躍/李暁霞に渡されてしまった。…王国取材班も、恥ずかしながら誰ひとり間違いに気づかなかった。
 前代未聞のトロフィーの渡し間違い。「実は表彰式の時に、トロフィーが間違っていることには気づいていて、それを知らせようと思ったんだけどね」。表彰式で『セント・ブライド杯』を手にすることができなかった張継科は、『青島日報』紙の取材に対して、こう語っている。

 世界選手権の歴史の1ページを飾ることになった、この珍事。大会の主催者側が「まあ、持ち帰るのはどちらも北京なんですから」と言ったかどうかは、定かではない。男子シングルスで3回決勝で敗れている馬琳が「こんなことなら女子ダブルスに出ておけばよかった」と言ったかどうかも、定かではない(失礼)。

下写真は左から表彰式での張継科、郭躍/李暁霞、そして09年横浜大会表彰式での王皓。郭躍/李暁霞が持っているのが『セント・ブライド杯』だということがわかる