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 先に中国の蘇州で行われたITTF(国際卓球連盟)執行委員会に、今年新しく選手会の会長に選任されたブラディミル・サムソノフ(ベラルーシ)が初めて出席した。

 今年発足した選手会のメンバーは、従来の各大陸の協会によって選出されたメンバーと異なり、実際にプレーしている選手たち自らが選んだメンバーである。会長のサムソノフをはじめ、王励勤(中国)、朱世赫(韓国)、J.セイブ(ベルギー)、トート(ハンガリー)などのベテラン選手10名に、パラテーブルテニスの代表1名を加えた11名で構成され、選手の代表として選手側の声を協会側(ITTF)へ伝える橋渡し役となる。

 新しい会長に選ばれたサムソノフは「自分にとってまったく新しい役割です。以前より選手の代表となることに興味はありました。試合について語ったり、人と会って話をしたり、他の人たちがどんな考えを持っているのかにも興味があります。これは選手会だけでなく、すべての選手にとってのチャンスです。私たちは選手の代表としてコミュニケーションのラインを作り、多くの選手の意見を協会側に伝えて行きたい。またこの選手会を成功させるためには、私たちの意見をリストアップし、結果を公表し、それがすべての選手に伝わらないといけない。そして私たちは協会側と選手側の両方の意見を理解する必要があります。常にあらゆることに対して、耳を傾ける姿勢を持たなければいけません」とコメントした。

 ITTFのシャララ会長は「選手会は20年前、当時の会長だった荻村伊智朗氏の時代からITTFにとってなくてはならない存在です。選手の代表として、選手たち自らが選んだ新しい選手会の発足は、重要な一歩となるでしょう。サムソノフは今回初めて会議に出席し、トップ選手の観点から意見を述べてくれました。これは最高のスタートです。決定を下すITTFとトップアスリートが協力すれば、新たな調和が生まれ、共通の理解が得られることとなり、必ず卓球界の発展につながるでしょう」と語った。

※写真は会議の模様。中央がサムソノフ 提供:ITTF