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10月からレーティングシステムが導入
卓球愛好者の楽しみが広がる


 選手同士の対戦結果に基づいて、選手の強さをポイント(数字)による絶対評価して、楽しんでいくのが「レーティングシステム」。9月10日の日本卓球協会の理事会でこのレーティングの導入が決定。試験的に、助走期間として10月から各加盟団体、支部団体でできる範囲で導入していくことになりそうだ。

 理事会では「あまりにも提案が唐突ではないか? 入力の手間が加盟団体の負担になるのでは? 実際に本当に登録人口増につながるのか?」という質問や反対意見も出たが、提案した前原正浩専務理事は「2014年の東京での世界選手権開催を考えたら、今、このタイミングで実施したい。大会情報やチケット販売情報もネットやメールを使って発信できるし、アメリカでも成功しているように、何よりこの楽しみが広がれば、卓球の愛好者がさらに増えていくはず」と力説。賛成多数でこの提案が承認された。

 レーティングはすでにアメリカなどで導入され、卓球愛好者の大きな励みとなっているシステムだが、日本のスポーツ界での導入は初めて。また日本卓球協会のような多くの登録人口を持つ団体での導入は、世界でも例を見ない。
 大会結果を入力すれば、すべての選手のポイントが数値化され、その上がり下がりを楽しみ、過去の成績も表示され、将来的にはレーティングによってクラス別大会も実施できるものだ。今後、レーティングの対象となる大会が増え、愛好者がその楽しみを実感できると、愛好者、登録人口は急激に増加していく可能性がある。
 パソコンや携帯電話で選手自身のポイントの上下や、卓球仲間のポイントや過去の戦績を見ることができ、試合をするだけでない、ほかの卓球の楽しみを味わうこともでき、大きな励みになる。

 各大会主催者は、管轄地域のレーティング選手登録人数をウエブサイトで見ながら、レーティング対象大会の導入を行っていく。レーティング登録選手が増えれば、その地域のレーティング対象大会が行われる可能性がより高くなるので、みんなでレーティング選手登録をして、日本卓球界を盛り上げていきましょう。