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 2011年に新たに発足したサムソノフを会長とする11名で構成されているITTF(国際卓球連盟)の選手会。その選手会が現在最も重要視しているのが「ラケット検査」と「世界ランキング」という2つの課題だ。

 ラケットの検査方法は、2008年にスピードグル―が禁止になってから幾度かの変更を重ね現在に至る。しかし、現在使用されている検査機で検知されないVOC(揮発性有機化合物)を含む補助剤(ブースター)の使用が広がっているのが現実問題だ。ITTFはこれを制限するべく新しいルールと検査方法を実施しようとしている。

 選手会は「全ての選手が納得できる公平な環境を作ることが第一。現在の検査方法は手間がかかり、また、100%信頼できるものではない」と考え以下の項目の進言を決めた。

● ラケット検査を試合後ではなく試合前に行う
●ラケット検査の手順を簡素化し、VOCを排除することだけに集中する

 また、もうひとつの議題である世界ランキングシステムについて選手会は、「世界ランキングは選手のやる気を促進するもので、良い結果には高いランキングアップという報償を与えるべき」と考えている。そして選手会の目標は「障害となっている大幅なランキングポイントの減少を軽減し、大会参加者を増やすことにある」という。そのため、ランキングに関する進言は以下のとおり。

● 敗戦時のポイントの減少を軽減
● いくつかの特別な大会勝者へのボーナスポイントの拡大

 3月25日からドイツ・ドルトムントで行われる世界選手権での年次総会で、選手会からの進言内容が検討されるのか注目したい。