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 ロンドン五輪アジア大陸予選会の3日目、世界1位の馬龍を破り、五輪出場を決め丹羽孝希に続き、女子の平野早矢香(ミキハウス)もアジア3人目の代表の座をつかんだ。前日にタイのコムウォンに敗れ、3,4人目の代表戦に進んだ平野は、郭躍(中国)、リ・ミョンスン(北朝鮮)に続き、3日目の夕方に4-2で北朝鮮のリ・ミギョンを破り、3人目の五輪代表となった。丹羽同様、シングルスの枠は福原愛、石川佳純で決まっているが、平野は団体戦の3人目の代表を決め、日本としては本戦でのメダル獲りに向け、大きな一歩を刻んだ。

 1ゲーム目を先取したが、その後は苦しい展開の連続。リ・ミギョンの回転力のあるドライブに苦しみながらも最後は不屈の精神力で制した。以下は平野のコメント。

「ここでやっとスタートに立てた感じです。初めての相手だったので、意外にバックの下がってかけ返すボールが嫌だった。攻めきれないし、力も入るし、凡ミスも多くて、あとは気持ちで乗り切るしかなかった。出足が良くなくてつながっていかない。5ゲーム目を取れたのは大きかった。
 今大会、相手は思いきってくるなと思いました。この試合は雰囲気も違うし、怖い。1回の負けがどこまで行くのかわからない。底が見えない。負けても終わらないから、精神的にも体力的も厳しいものだった。
 今大会前は1週間前から熱も出して、お腹もこわして、ジンマシンも出て、夜も寝れないし、練習も思うようにできなかった。世界選手権の疲れもあっただろうし、この試合への緊張もあったと思う。大会直前に奇跡的に良くなった。出発の前の日に少し練習できたくらい。毎日、ドクターの松尾先生に電話して相談していた。
 この試合(リ・ミギョン戦)で決められて良かった。気分的にはコムウォンに負けて最悪な状態を経験した。落ち込むというよりも精神的にイライラしていたけど、すぐに試合があったので気持ちを切り替えるようにした。
 苦しい試合だった。ホッとした感じです。反省点も多かった。オリンピックまではそこを考えて、練習していきたい。こういう緊張感が本戦にもあると思うので、そこを意識してやっていく。シングルスの2人が決まったあとに、神様が自分を鍛えるためにこの場に送り込んでくれたと思います」