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 7月28日に始まるロンドン五輪に向け、すでに激しい情報戦が始まっている。それは上位チームの個人の世界ランキングとチームランキングによる、シーディングの争いと言っても良い。

 世界ランキングにはチームランキングがあり、これは各協会のランキング上位3人によって、スウェスリング杯方式の団体戦をコンピュータでシュミレーションし、順位をつけていくものだ。日本女子は4月のランキングでシンガポールを抜いて2位になった。日本の最高位でランキング6位の石川佳純が、相手の7位の王越古と9位の馮天薇より上位者なので、シミュレーションでは2点取る計算。2番手で10位の福原愛が馮天薇と王越古に2失点するも、3番手で12位の平野早矢香が14位のリ・ジャウエイに勝つため、日本はシンガポールよりもチームランキングが上位となる。

 いずれにしても、各チームの3人が僅差なので、これから行われるワールドツアーでの個人のランキング争いが非常に重要になる。場合によっては、対戦を避けてランキングを維持する方法もあり、相手チームのツアーへの参加の動向をうかがいながらのチームランキング争いとなる。
 五輪のチームのシーディングは7月発表のランキングによって決まる。2位に入れば、中国とは決勝でしか当たらないため、メダル獲得に大きく近づく。これからのランキングの動向に注目だ。

 この状況は男子も同じで、現在、日本は中国、ドイツ、韓国に続いて4位だが、世界7位の水谷隼が6位のボルを抜けば、ドイツよりも上に行く。また、20位の岸川聖也が15位の柳承敏を抜けば、日本は韓国にもシミュレーションで勝つことになる。男女とも、中国以外の上位チームは個々の選手のランキングをにらみながら、五輪のシード権争いに向け、激しいワールドツアーでの戦いと情報戦をこれから展開することになる。

下写真:日本女子とシンガポールで激しいランキング争いをする石川佳純(左)と王越古