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 5月21~26日にヨーロッパのアドリア海に浮かぶクロアチアのリゾート地クルク島で今回で29回目を迎えるユーロキッズ・トレーニングキャンプが開催され、元クロアチア代表のサンドラ・パオビッチがゲストとして参加した。

 このキャンプには19カ国から57名の子どもたちが参加。25台の卓球台を使い、ヘッドコーチのブランカ・バティニック(クロアチア)を中心に指導が進んだ。パオビッチは指導者のサポートとして参加し、子どもたちにアドバイスを送った。サンドラからのメインメッセージは「ファイト、ファイト、ファイト、そしてネバーギブアップ。全試合の1点ごとに、そして練習の時にも全力をつくすこと」だった。

 2009年1月、当時クロアチアナショナルチームの一員で北京五輪にも出場したパオビッチは、フランス・パリで交通事故に遭い、頸部脊髄(けいぶせきずい)損傷という重傷を負い、数ヶ月の間、生命維持装置につながれていた。その後、厳しいリハビリテーションを経て、現在は松葉杖をついて歩けるようにまで回復した。
 クロアチアでのユーロキッズキャンプの開催は今回が初めて。ヘッドコーチもクロアチア出身、そしてパオビッチも参加というニュースにいちはやく地元のメディアが反応。ふたりにインタビューを行い、その模様はすでにローカルテレビで放送された。

 大事故を乗り越えてきたパオビッチからの熱いメッセージは、キャンプに参加した子どもたちの胸に深く伝わったことだろう。

※写真は世界選手権ドルトムント大会でチームメイトを応援するパオビッチ

※情報提供ITTF(国際卓球連盟)
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