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 中国が生んだ世界卓球界のスーパースター、荘則棟氏が亡くなった。
 2003年に北京に向かった。取材の相手は、王楠、王励勤、蔡振華、そして荘則棟だった。今、思えばものすごいメンバーだ。
 荘則棟氏とは8時間に及ぶインタビュー。場所は、北京市内の新華飯店というホテルの一室。まるで演劇を見るような話しぶりと、要所で筆を持ち、漢詩をしたためる姿。今までの取材経験の中でもっとも印象深いインタビューであり、亡くなる前にもう一度インタビューしたい人だった。
 その日、一緒に2度食事をしたが、どこに行ってもお店の人が寄ってきて、サインを求めていた。スポーツ大臣、失脚、復活という波瀾万丈な人生を通しても、彼のスーパースターぶりは変わらなかった。少年時代から様々な困難を乗り越え、卓球でも多くの強敵を倒したが、最後は癌という相手と向き合った荘則棟氏。
 ご冥福をお祈り致します。          (編集人・今野)
  • 写真は2003年にインタビューした際の荘則棟氏