平成16年度全日本選手権が、本日11日より東京体育館（千駄ヶ谷）でその火蓋を切る。開会式は午後１時に行われる。
注目の男子シングルスは、強いて言えば優勝を狙うのは３強だ。
前年度チャンピオンの偉関晴光、優勝実績のある第一人者、松下浩二。そして本命の帰化選手、吉田海偉だ。その松下と吉田はベスト８決定戦という早いラウンドで対決するので見逃せない。この試合は５日目の15日に行われる。
偉関は中国での訓練を経て、どこまで昨年並みの力を回復しているのか見逃せない。松下もアテネ五輪も自身の会社のことで多忙な日を送っていたが、ようやくここに来て調子を上げている。この３人を打ち破って優勝を狙える選手を探すのは難しい。
女子シングルスは、なんと言ってもマスコミの目が集中する福原愛の活躍ぶりだろう。実際には、梅村礼、藤沼亜衣という五輪三姉妹を中心に、そこに昨年優勝の平野早矢香がどう食い込むのか、そして力をつけている藤井寛子が昨年のように暴れるのか。目が離せない状態だ。
魔物が住むビッグゲーム、「全日本」がいよいよ始まる。　（今野）