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卓球王国ストーリ-

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 創刊号が出たのは1997年1月。その頃、今野は自分の会社で「TSPトピックス」というメーカー誌の編集に関わっていた。掛け持ちだから、死ぬほどの仕事量になっている。
 一方、高橋(前発行人)氏は自分のカメラマンの仕事をこなしながら、卓球レポートの写真なども撮影していた。
 3月にあるメーカーのお偉い人に二人は呼ばれた。「なんや、あの表紙は、なめとんのか!」。完全な怒りモードだ。
 創刊号の表紙は赤の背景に、赤のウエアを着ていた愛ちゃんこと福原選手。ウエアはタマス製。これが怒りの原因だったらしい。その方曰く、一番のスポンサーはうちだろ。よりによって、タマス製のウエアを着せるとは何ごとだ、と怒り心頭。

 「創刊号は全面を赤にして書店で目立たせたかった。それで選んでいったら、このメーカーのこのウエアが一番良かった」と説明した。「そんなら、卓球ウエアではなくて、その辺で売っているポロシャツにせいや」と収まらない。
 その怒りのせいではないが、第2号はイエローの背景に、イエローウエアの愛ちゃん。ちなみに、そのウエアは怒っていた方の会社のもの。第3号はまた別の大手メーカー……。当時は、表紙を決めるのも配慮のかたまりだった。

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  • 創刊号は赤の背景に赤のウエア

  • 第2号は黄色の背景に黄色のウエア