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卓球王国ストーリ-

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 創刊してから4年ほど経ち、2001年に全中国大会に取材に行った卓球王国編集部。その頃から、「中国で卓球王国を発刊できないか」と今野は考えていた。
 実は創刊して2年ほど経った頃、台湾(チャイニーズタイペイ)で3回ほど「中国語版・卓球王国」が発刊されている。それは台湾のある卓球用具メーカーの代理店が王国のデータを使い、現地の人が翻訳して作ったものだ。技術ページやトップ選手のインタビューなどは使えるので、いわゆるライセンス契約での台湾版卓球王国発刊だったが、うまくいかなかった。
 それは台湾市場では広告収入も少なく、競技人口が少なかったからだ。

 しかし、何度も中国に足を運ぶうちに、中国市場の大きさに当時から実感し、特に卓球王国より前に発刊していた「ピンポン世界」の広告ページの多さに注目していた。広告が入れば、雑誌は成り立つ。まさに北京五輪の前のスポーツバブルだったのかもしれない。

 全中国大会が終わった後も、一度、その可能性を探るために今野は上海に乗り込んだ。現地でビジネスをしている知人を頼って、現地の出版社や紅双喜の社長などと面会した。そこで聞いたことは日本では想像できないことだった。 
 <続く>
  • 中国の卓球専門誌「ピンポン世界」