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第4回世界ジュニア選手権大会

負けたとはいえ日本男子の戦いは感動を与えるものだった。ベンチの横にいた。高木和は試合に行く前に「行って来ます」と手を差し出してきた。目は闘志に燃えていた。こんなことは初めてだ。結果、敗れたがあと1本の差しかない。15歳の健太も堂々たる試合でその才能を存分に発揮した。心の底からのガッツも出した。大矢は相手を圧倒する闘志を出した。勝利の瞬間、胸が熱くなった。
最近、若手、特にドイツに行っている男子を指して「礼儀がなっていない。人間教育をするべきだ。ドイツではなく日本でしっかりと礼儀、精神をたたき込むべき」と言う関係者は少なくない。それはそうかもしれない。しかし、今回の選手たちは本当に立派だ。単にヨーロッパで練習し、試合をしていることをマイナスの部分で指摘していいのだろうか。彼らは会えばしっかり挨拶してきた。負けた後のインタビューでもしっかり答えてくれた。何より、試合になれば「魂のこもった試合」を見せてくれた。今の一般の選手にない良い部分をたくさん持っている。彼らの良い部分をもっと伸ばしつつ、スポーツマンとしての大切な部分を教えればいい。今回の戦いをもっと強化関係の人たち、母体の人に見て欲しかった。彼らは日本代表として素晴らしい戦いをした。